PSAが高いと言われた

「健康診断の血液検査で、PSAの値が高いと指摘された」
「再検査・精密検査が必要と言われたが、がんなのではないかと不安でたまらない」

人間ドックや住民健診などの血液検査で「PSA(前立腺特異抗原)値の異常」を指摘され、大きなショックや不安を抱えて検索されている方は非常に多くいらっしゃいます。「がんかもしれない」という恐怖から、受診を先延ばしにしたくなる気持ちもあるかもしれません。

まずお伝えしたいのは、「PSAが高い=100%前立腺がん」というわけではないということです。PSAは前立腺に特有のタンパク質ですが、がんだけでなく、良性の肥大症や一時的な炎症、さらには検査直前の生活習慣によっても数値が上昇します。大切なのは、過度に恐れることなく、医療機関のもとで正しい「数値の理由」を突き止めることです。ご不安な方はまずは一度ご相談ください。

PSA(ピーエスエー)とは

PSA(Prostate Specific Antigen:前立腺特異抗原)とは、男性だけにある「前立腺」という器官から分泌されるタンパク質のことです。通常は精液の中に分泌されますが、ごく一部が血液中に漏れ出しているため、採血によってその濃度を測定することができます。

PSA値の基準と「グレーゾーン」

一般的に、健康な男性の血液中のPSA基準値は「4.0 ng/mL以下」とされています(年齢によって若干の基準値の変動があります)。

  • 4.0 ng/mL以下: 正常範囲(定期的な健診を継続)
  • 4.1 〜 10.0 ng/mL: 【グレーゾーン】 前立腺がんの可能性が約25〜30%程度ある状態。
  • 10.1 ng/mL以上: がんの疑いがさらに高まるため、速やかな精密検査が推奨される状態。


「グレーゾーン」と呼ばれる数値の場合、4人のうち3人はがん以外の良性疾患であるケースが多いですが、逆に言えば4人のうち1人にはがんが隠れている可能性があるため、泌尿器科での詳しい検査が不可欠となります。

PSAが高くなる「がん以外」の主な原因

検診でPSA値が高いと指摘された場合、その原因は、疾患が原因でないものと、疾患が原因であるものの2種類に大きく分けることができます。

疾患が原因の場合

◆前立腺がん
前立腺がんは、前立腺の細胞が異常に増殖する悪性腫瘍です。がん細胞は正常細胞よりも多量のPSAを産生し、また細胞構造の破壊により通常よりも多くのPSAが血液中に漏れ出します。これにより血中PSA値が著しく上昇します。進行度によって上昇の度合いも変化します。

前立腺がんについて詳しくはこちら>>

◆前立腺肥大症
前立腺肥大症は、前立腺の内側部分が肥大して尿道を圧迫する良性疾患です。肥大した組織では前立腺細胞の総数が増加し、結果的にPSA産生量も増えます。また組織の圧迫により腺管からPSAが血中へ漏出しやすくなるため、PSA値が中程度に上昇します。

前立腺肥大症について詳しくはこちら>>

◆前立腺炎
前立腺炎は細菌感染や非細菌性の炎症により前立腺に炎症が生じる状態です。炎症反応により前立腺細胞の膜透過性が亢進し、PSAが血液中に多量に漏れ出します。特に急性前立腺炎では短期間で劇的にPSA値が上昇することがあり、治療により炎症が改善すると値も正常化します。

前立腺炎について詳しくはこちら>>

◆前立腺腫瘍
前立腺膿瘍は前立腺内に膿が溜まる重篤な感染症です。膿瘍形成により前立腺組織が破壊され、大量のPSAが血中に流出します。また強い炎症反応も伴うため、PSA値は非常に高値を示すことが多いです。発熱や排尿障害などの全身症状も顕著で、緊急の治療が必要となります。

疾患が原因でないPSA高値

前立腺はデリケートな位置にあるため、外部からの物理的な圧迫や刺激によって一時的にPSAが急上昇することがあります。

  • 検査の直前に自転車やバイクに長時間乗った
  • 検査の直前に射精(性行為)があった
  • 便秘でいきんだ、あるいは直腸診(お尻からの診察)を受けた
  • 尿が出にくくて強くお腹に力を入れた


健康診断でたまたまこれらの条件が重なり、一時的に高く出てしまったケースも珍しくありません。

健診でPSAが高いと指摘されたら

PSA検査で正常値を超える結果が出た場合、まずは落ち着いて再検査を受けることをお勧めします。

前述したとおり、PSA値は様々な要因で一時的に上昇することがあるため、単一の検査結果だけで判断するのではなく、再検査で確認することが重要です。

特に下記症状がある場合は、前立腺の疾患の可能性も考えられますので、できるだけ早めに泌尿器科専門医の診察を受けることをお勧めします。早期発見・早期治療が重要です。

このような症状があるかたは再検査を受けましょう


現在PSA値が正常範囲内であっても、以下のリスク因子に該当する方は特に定期的な検査が重要です。

  • 前立腺がんの家族歴がある(特に父親や兄弟)
  • 50歳以上の男性
  • 喫煙習慣がある方
  • 肥満の方


これらのリスク因子に該当する方は、たとえ自覚症状がなくても年に一度のPSA検査を含む前立腺チェックをお勧めします。予防と早期発見が健康維持の鍵となります。当院では予約制で検査を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

PSA値を正常に保つポイント

PSA値の上昇を予防し、前立腺の健康を維持するために、以下の生活習慣を心がけましょう。

◆食生活の改善
抗酸化作用のあるリコピンを多く含むトマト、ザクロ、野菜や果物の摂取を増やしましょう。また、魚に含まれるオメガ3脂肪酸も前立腺の健康に良いとされています。反対に、赤身肉や加工肉、高脂肪乳製品の過剰摂取は控えめにすることが望ましいです。

◆適度な運動習慣
週に3〜5回、30分程度の適度な有酸素運動が効果的です。ただし、長時間の自転車走行は前立腺への圧迫となるため注意が必要です。

◆禁煙と節酒
喫煙とアルコールの過剰摂取は前立腺の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

◆ストレス管理
慢性的なストレスは免疫機能に影響し、炎症を促進する可能性があります。十分な睡眠と適切なストレス管理を心がけましょう。

◆規則正しい排尿習慣
尿意を感じたら我慢せず、定期的な排尿を心がけましょう。

ご予約から診察までの流れ

当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。

※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。

ご予約

当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。

※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。 
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)

予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。

来院・受付

ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。

検尿

検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。

診察(問診・触診)

医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。

検査

追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。

泌尿器科で行う検査について

◆血液検査
PSA値の再検査に加え、遊離型PSA比率(f/t PSA)や前立腺健康指数(PHI)などの詳細検査を行うことがあります。これにより前立腺がんと良性疾患の鑑別精度が向上します。

◆尿検査
尿中の細菌や白血球を調べ、前立腺炎などの感染症の有無を確認します。

◆超音波検査
超音波検査により、前立腺の大きさや形状、内部構造を画像で確認します。前立腺の体積測定も行い、PSA値との関係を評価します。

治療

治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。

ソウクリニック四条烏丸の特長

1.プライバシーに配慮した医院設計

泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。

2.分かりやすく丁寧な説明

当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。

3.総合的な健康へのアプローチ

当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であれば内科やメンズヘルス外来などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。

よくある質問(FAQ)

Q: PSA値が高いと必ずがんですか?

A: いいえ、前立腺肥大症や前立腺炎などの良性疾患、また一時的な要因でも上昇します。がんかどうかは追加検査で判断します。

Q: PSA検査の前に避けるべきことはありますか?

A: 検査2日前からの自転車運動、検査48時間以内の射精、検査直前の前立腺マッサージは避けるべきです。

Q:再検査までどのくらい期間を空けるべきですか?

A: 通常2〜4週間程度空けることが推奨されます。一時的な上昇要因の影響がなくなる期間です。

Q:自覚症状(尿が出にくいなど)が全くないのにPSAが高いことはありますか?

A: はい、非常に多くあります。
初期の前立腺がんは、ほとんど自覚症状がありません。症状がないから大丈夫と過信せず、「症状が出現する前の安全な段階で見つけるための検査」として、異常を指摘されたら必ず一度泌尿器科を受診してください。

Q:PSA値が高くても症状がない場合、泌尿器科を受診する必要がありますか?

A:PSA値が高い場合は、症状がなくても泌尿器科の受診をお勧めします。
前立腺がんの初期段階では、多くの場合症状が現れないことが特徴です。排尿困難や頻尿などの症状が出る頃には、すでに進行している可能性があります。特に50歳以上の男性や、前立腺がんの家族歴がある方は、定期的なPSA検査と泌尿器科での評価が重要です。早期の適切な対応が、将来の健康を守る鍵となります。

Q:再検査をしたら数値が下がっていることはありますか?

A:はい、あります。
直前の体調や一時的な炎症、物理的刺激が原因だった場合、数週間後の再検査で数値が正常範囲内に戻るケースは多々あります。数値の「推移」を見ることが非常に重要です。

Q:精密検査の費用はどれくらいかかりますか?

A:健診で異常を指摘された後の精密検査は、基本的に健康保険が適用されます。
初診料、尿検査、エコー検査、再度のPSA採血などを含め、3割負担の方で3,000円〜4,000円前後が目安です。

予約・お問い合わせ

私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。

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