血尿とは
血尿とは、尿に血液が混ざり、赤や茶色に色づいている状態を指します。通常、正常な尿は黄色〜薄い茶色で、血液が混ざることで色調が変化します。
血尿には、肉眼的血尿と顕微鏡的血尿の2種類があります。肉眼的血尿は尿が赤や茶色に見える状態で、顕微鏡的血尿は尿の色は通常と変わらないものの、検査で血球が確認される状態です。
血尿の原因は多岐にわたり、軽微なものから重大な疾患まで様々です。尿路結石、尿路感染症、前立腺炎、膀胱炎、腎臓や尿路の腫瘍、外傷、血液疾患などが主な原因として挙げられます。特に50歳以上の方、喫煙者、血縁者に泌尿器系疾患がある方は注意が必要です。
血尿を認めた場合、すぐに医療機関を受診することが重要です。原因によっては早期発見・早期治療が生命に関わることもあるためです。検査を通じて正確な診断を受け、適切な治療につなげることが大切です。
血尿のメカニズム
血尿のメカニズムは、尿路系の組織障害や血管損傷によって生じます。尿路の粘膜や血管壁が炎症、感染、腫瘍、結石などにより損傷を受けると、毛細血管から出血が起こります。赤血球が尿中に漏出することで、尿の色が赤や茶色に変化します。原因によって出血の程度や持続時間は異なり、軽微な損傷から重度の血管破壊まで様々な状態が生じます。
加齢とともに高まるリスク
血尿は、年齢とともに発生リスクが高まる傾向があります。50歳以上の男性で最も発生率が高く、特に前立腺肥大や前立腺がんとの関連が顕著です。女性の場合は、20〜40歳代では尿路感染症が主な原因となり、閉経後は悪性腫瘍のリスクが増加します。
全体的には、男性の方が女性よりも血尿の発生率が1.5〜2倍高いとされており、喫煙歴や生活習慣が大きく影響しています。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL：050-1720-1847 （9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療）
血尿の原因
血尿の原因は、悪性腫瘍や結石、膀胱炎などの炎症、腎臓の疾患など様々なものがあります。
もし肉眼で尿の色調がおかしいと感じた場合は、早期発見・治療開始のためにも、お早目の医療機関の受診をお勧めします。
尿路結石
腎臓や尿管、膀胱内に結石が形成され、尿路の内壁を傷つけることで血尿を引き起こします。激しい痛みを伴うことが多く、結石のサイズや位置によって症状が異なります。男性に多く、30〜50歳代に発症しやすい疾患です。
尿路感染症（膀胱炎、前立腺炎など）
細菌感染により尿路の粘膜が炎症を起こし、血管が脆弱化することで血尿が生じます。膀胱炎は女性に、前立腺炎は男性に多い疾患で、排尿時の痛みや頻尿などの症状を伴うことがあります。
悪性腫瘍
腎臓、膀胱、尿管などの泌尿器系に発生する悪性腫瘍は、腫瘍自体の出血や壊死により血尿を引き起こします。特に50歳以上の男性に多く、喫煙歴がある場合はリスクが高まります。早期発見が重要な疾患です。
前立腺肥大
前立腺が加齢とともに肥大し、尿道を圧迫することで尿路の粘膜を傷つけ、血尿を引き起こします。50歳以上の男性に多く見られ、排尿困難や頻尿などの症状を伴います。前立腺組織の腫大により、尿路内の血管が圧迫され、出血しやすくなります。
前立腺炎
細菌感染や炎症により前立腺組織が腫れ、尿路の血管に炎症を引き起こします。血管壁が脆弱化し、出血や血尿が生じます。感染性、非感染性があり、排尿時の痛みや不快感、発熱などの症状を伴うことがあります。
血尿の検査について
血尿の検査方法は様々で、患者さまの症状等に応じて検査を受けていただきます。
尿検査
尿検査では、尿に含まれる血球、細菌、タンパク質などを詳細に分析します。顕微鏡で尿中の赤血球数を確認し、血尿の程度を判定します。同時に、感染症や腎臓の異常、結石の存在を示唆する所見を探ります。採取した尿を化学的に分析することで、血尿の原因を特定するための重要な情報を得られます。
超音波検査（エコー）
超音波を用いて腎臓、膀胱、前立腺などの泌尿器系臓器を非侵襲的に観察します。血尿の原因となる結石、腫瘍、嚢胞などの有無を詳細に確認できます。リアルタイムで臓器の形状や大きさ、内部の異常を診断でき、痛みを伴わない検査方法です。血尿の原因特定に非常に有効な画像診断方法となります。
血尿の治療について
血尿の治療は、その原因となる疾患によって異なります。
尿路感染症による血尿の場合、適切な抗生物質による治療が中心となります。細菌感染の原因を特定し、症状に合わせた薬剤を処方することで、炎症を抑え血尿を改善します。結石による血尿には、薬物療法や体外衝撃波結石破砕療法（ESWL）が選択されます。小さな結石は薬物治療や水分摂取により自然排出を促し、サイズや状況に応じて体外衝撃波による結石破砕を行います。
前立腺肥大や炎症による血尿には、α1ブロッカーや抗炎症薬を使用し、症状を緩和します。また、生活習慣の改善や薬物療法により、前立腺の状態を改善することで血尿を抑制します。
腫瘍が疑われる場合は、悪性度や進行状況に応じた内科的治療を行います。化学療法など、患者の状態に合わせた治療法を選択します。
ご予約から診察までの流れ
当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。
※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。
ご予約
当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL：050-1720-1847 （9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療）
予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。
来院・受付
ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。
検尿
検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。
診察（問診・触診）
医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。
検査
追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。
治療
治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。
ソウクリニック四条烏丸の特長
１．プライバシーに配慮した医院設計
泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。
２．分かりやすく丁寧な説明
当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。
３．総合的な健康へのアプローチ
当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であればメンズヘルス外来、女性であれば婦人科、乳腺外科などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。
よくある質問(FAQ)
Q: ストレスと血尿に関係はありますか？
A: ストレスは尿路系に炎症を引き起こし、間接的に血尿のリスクを高める可能性があります。慢性的なストレスは免疫機能を低下させ、感染症や炎症のリスクを増加させることがあります。
Q: 血尿を確認した場合、何科を受診すればよいですか？
A: 血尿を認めた場合、まず泌尿器科を受診することをお勧めします。泌尿器科は腎臓、膀胱、前立腺などの尿路系疾患を専門とし、血尿の原因を正確に診断できる最適な診療科です。
Q： 高齢者の血尿は特に注意が必要ですか？
A: 高齢者の血尿は悪性腫瘍のリスクが高く、早期発見が重要です。特に50歳以上で喫煙歴がある場合は、詳細な検査が推奨されます。
Q：痛みを伴わない血尿は危険ですか？
A:痛みがない血尿も、深刻な疾患のサインである可能性があります。無痛性の血尿は、腫瘍や慢性疾患の初期症状であることがあるため、必ず医療機関を受診してください。
Q： 血尿と貧血は関連がありますか？
A：長期間の血尿は貧血を引き起こす可能性があります。持続的な出血により、赤血球が減少し、鉄分の喪失につながることがあります。
予約・お問い合わせ
私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。
Webからは24時間ご予約いただけます。まずは気軽にご相談ください。
