排尿時の痛みとは
排尿時の痛みは、尿道や膀胱、前立腺などの泌尿器系に何らかの異常や炎症が生じている可能性を示す重要な症状です。通常、正常な排尿は苦痛を伴わないため、痛みを感じた場合は速やかに原因を調査する必要があります。
痛みの特徴や強さは、原因によって大きく異なります。尖るような痛み、灼熱感、鈍痛など、痛みの質は多様で、その性質は重要な診断の手がかりとなります。痛みの部位も、尿道、膀胱出口、下腹部など、様々な箇所が考えられます。
主な原因として、尿路感染症、性感染症、前立腺炎、尿路結石、膀胱炎などが挙げられます。男女によって原因が異なることもあり、女性は尿道炎、男性は前立腺炎などのリスクが高くなります。
年齢、性別、生活習慣、既往歴によって、排尿時の痛みのリスクや原因は変化します。高齢者、性活動が活発な方、慢性疾患がある方は特に注意が必要です。
こんな症状でお悩みではありませんか
・尿道口の灼熱感
排尿開始時や終了時に、尿道口周辺に強い灼熱感を感じます。
・下腹部の鋭い痛み
排尿中に下腹部に鋭い痛みや圧迫感を伴う症状です。
・尿が細くなる
通常より尿の太さが細くなり、排尿に時間がかかります。
・排尿時の違和感
尿道に異物感や不快な刺激を感じます。
・尿の濁り
通常と異なり、尿が白っぽく濁っている状態です。
・全身倦怠感
排尿時の痛みと同時に、体のだるさや疲労感を伴うことがあります。
痛むときは迷わず医療機関の受診を
繰り返しになりますが、排尿時に痛みを感じる場合は早急な医療機関の受診が必要です。
医療機関では、痛みの具体的な場所(尿道口、下腹部、膀胱周辺)や痛みの特徴(鋭い痛み、灼熱感、圧迫感)を医師に伝えましょう。
痛みの持続時間、強度、発生タイミング(排尿前、排尿中、排尿後)も診断に大きく影響するため、詳細にお知らせいただくことで、迅速かつ適切な診断と治療が可能になります。
「排尿時以外も痛む」「何科を受診すればよいか分からない」という方は、まずはお電話にて症状についてご相談ください。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)
排尿時の痛みの原因
排尿時の痛みは、膀胱炎や尿道炎といった比較的軽度な感染症から、腎盂腎炎のような重症感染症まで、様々な疾患の症状として現れます。痛みの特徴や随伴症状は疾患によって異なり、適切な治療法も異なります。また、放置することで症状が悪化したり、より深刻な合併症を引き起こす可能性もあります。
そのため、排尿時の痛みを感じた場合は、早めに泌尿器科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
膀胱炎
細菌感染により膀胱に炎症が起こり、排尿時に痛みや灼熱感を引き起こします。頻尿や残尿感を伴うことが多く、特に女性に多い疾患です。下腹部の不快感や尿の濁りも特徴的な症状です。
前立腺炎
前立腺に炎症が生じ、排尿時に痛みや違和感が現れます。男性特有の疾患で、会陰部の痛みや射精時の痛みを伴うことがあります。急性と慢性があり、症状の持続期間が異なります。
尿道炎
尿道に感染や炎症が起こり、排尿時に強い痛みや灼熱感を引き起こします。性感染症が原因となることも多く、尿道からの分泌物や出血を伴うことがあります。
腎盂腎炎
腎臓の感染症で、高熱や腰背部の痛みとともに排尿時の痛みが現れます。膀胱炎から進行して発症することが多く、全身症状を伴う重症感染症です。
性器ヘルペス
ヘルペスウイルスの感染により、性器周辺に水疱や潰瘍ができ、排尿時に強い痛みを引き起こします。発熱やリンパ節腫脹を伴うことがあり、再発性の感染症です。
排尿時の痛みの検査について
排尿時の痛み症状で来院された方への検査方法は様々で、患者さまの症状等に応じて検査を受けていただきます。
尿検査
採取した尿を調べることで、尿路感染症の有無や血尿の有無を確認します。尿中の細菌や白血球、赤血球などを調べることで、膀胱炎などの炎症性疾患や、その他の泌尿器系の異常がないかを診断します。痛みを伴わず、短時間で終わる基本的な検査です。
超音波検査(エコー)
エコー検査では、超音波を使って膀胱や前立腺、腎臓などの状態を観察します。内部の異常や腫れ、結石の有無などを非侵襲的に確認できる安全な検査です。これらの検査結果をもとに、適切な治療方針が決定されます。
排尿時の痛みの治療について
排尿時の痛みに対する治療は、検査で特定された原因疾患に応じて適切な方法が選択されます。最も多い原因である尿路感染症(膀胱炎や尿道炎)の場合、抗生物質による治療が基本となります。症状や細菌の種類に合わせて適切な薬剤が処方され、通常3〜7日間の服用で改善が見られます。
前立腺炎の場合は、急性と慢性で治療方針が異なります。急性の場合は抗生物質による治療が中心となり、慢性の場合は抗生物質に加えて抗炎症薬や α ブロッカーなどの薬物療法を組み合わせます。
性感染症が原因の場合は、それぞれの病原体に効果的な抗菌薬や抗ウイルス薬による治療を行います。また、再感染予防のためのパートナー治療も重要となります。
さらに、症状の緩和のために痛み止めの服用や、十分な水分摂取、生活習慣の改善なども併せて行います。重症の腎盂腎炎などでは、入院による治療が必要となる場合もあります。
治療開始後も症状が改善しない場合や、繰り返し症状が出現する場合は、より詳細な検査や治療法の見直しが必要となることがあります。
ご予約から診察までの流れ
当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。
※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。
ご予約
当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)
予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。
来院・受付
ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。
検尿
検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。
診察(問診・触診)
医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。
検査
追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。
治療
治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。
ソウクリニック四条烏丸の特長
1.プライバシーに配慮した医院設計
泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。
2.分かりやすく丁寧な説明
当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。
3.総合的な健康へのアプローチ
当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であればメンズヘルス外来、女性であれば婦人科、乳腺外科などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。
よくある質問(FAQ)
Q: 排尿時の痛みは自然に治りますか?
A: 軽い炎症でも自然治癒を期待して様子を見ることは推奨できません。適切な治療を早期に開始することで、症状の悪化や合併症を防ぐことができます。特に発熱を伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
Q: 性行為と排尿時の痛みに関係はありますか?
A: 性行為により細菌が尿道に入り込むことで、膀胱炎や尿道炎を引き起こす可能性があります。性行為後の排尿や適切な衛生管理が予防として重要です。また、性感染症による痛みの可能性もあります。
Q:子供の排尿時の痛みは心配すべきですか?
A: 子供の排尿時の痛みは、尿路感染症の可能性が高く、適切な治療が必要です。特に発熱を伴う場合は腎臓への感染の可能性もあるため、早めの受診が重要です。
Q:水分を多く摂ると痛みは和らぎますか?
A: 適度な水分摂取は尿を薄めて刺激を減らし、細菌を排出する効果があります。ただし、これは一時的な対症療法であり、根本的な治療のために医師の診察を受けることが必要です。
Q:排尿時の痛みは再発しやすいのですか?
A:特に女性の場合、解剖学的な構造から尿路感染症が再発しやすい傾向があります。予防のために、適切な衛生管理、十分な水分摂取、排尿習慣の改善などが重要です。再発を繰り返す場合は、詳しい検査が必要となることがあります。
予約・お問い合わせ
私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。
Webからは24時間ご予約いただけます。まずは気軽にご相談ください。