ブレストアウェアネスとは
ブレストアウェアネス(Breast Awareness)は、「乳房を意識する」という意味の言葉で、乳がんの早期発見を目指す新しい概念です。従来の「自己触診」に代わる方法として、世界中で推奨されるようになってきました。
ブレストアウェアネスの基本的な考え方は、自分の乳房の状態を日常的に意識し、わずかな変化にも気づくことです。これは、決まった時間に行う自己触診とは異なり、日常生活の中で自然に行うものです。
ブレストアウェアネスのメリット
ブレストアウェアネスを行うことによるメリットは以下の通りです。
- 乳房全体の状態を把握できる
- 触診だけでなく、視覚的な変化にも気づきやすい
- ストレスなく継続できる
- 乳がん以外の乳房の問題にも早期に気づける
ソウクリニック四条烏丸では、患者様一人ひとりに合わせたブレストアウェアネスの指導を行っています。自分の乳房の健康を守るための第一歩として、ぜひ取り入れてみてください。
4つのポイント
ブレストアウェアネスを実践するための4つの重要なポイントがあります。これらを意識することで、効果的に乳房の健康管理を行うことができます。
1. 自分の乳房の状態を知る
自分の乳房の「普段の状態」を知ることが、変化に気づくための第一歩です。
- 乳房の大きさや形
- 乳頭の向きや色
- 皮膚の質感や色
- 通常感じる痛みや張り(月経周期による変化も含む)
これらの特徴を把握しておくことで、異常な変化に気づきやすくなります。鏡を見たり、お風呂で体を洗ったりする際に、自然に観察する習慣をつけましょう。
2. 乳房の変化に気をつける
日常生活の中で、以下のような変化に注意を払いましょう。
- 乳房のしこりや硬くなった部分
- 乳房の形や大きさの変化
- 乳頭のへこみや向きの変化
- 乳頭やその周囲の湿疹やただれ
- 乳頭からの分泌物
- 乳房の痛みや違和感
- 脇の下のしこり
これらの変化は、必ずしも乳がんを意味するものではありませんが、早めに医師に相談することが大切です。
3. 変化に気づいたらすぐ医師に相談する
変化に気づいたら、その程度に関わらず、すぐに医師に相談しましょう。早期発見・早期治療が、乳がん治療に大きく関係してきます。
ソウクリニック四条烏丸では、経験豊富な専門医が丁寧に診察を行い、必要に応じて適切な検査を行います。不安な症状がある場合は、遠慮なくご相談ください。
4. 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
40歳以上の方は、2年に1回の乳がん検診を受けることが推奨されています。検診では、マンモグラフィ検査や超音波検査などを行います。
マンモグラフィ検査について詳しくはこちら>>
エコー(超音波検査)について詳しくはこちら>>
定期的な検診は、自覚症状がない段階で乳がんを発見できる可能性を高めます。ブレストアウェアネスと併せて、定期検診を受けることで、より確実な乳がんの早期発見につながります。
ソウクリニック四条烏丸では、最新の検査機器を用いた精密な乳がん検診を実施しています。40歳を迎えたら、ぜひ定期的な検診をお受けください。
ブレストアウェアネスの実践方法
ブレストアウェアネスを日常生活に取り入れるためのポイントをご紹介します。
習慣化する
- 入浴時や着替えの際に、自然に乳房を観察する習慣をつけましょう。
- 鏡を見て、乳房の形や皮膚の状態を確認します。
触れる
- 体を洗う際や保湿クリームを塗る時に、自然に乳房に触れてみましょう。
- 力加減や触り方に決まりはありません。自分にとって心地よい方法で行ってください。
記録する
- 気になる変化があれば、カレンダーやスマートフォンのメモアプリに記録しておきましょう。
- 月経周期による変化なのか、それ以外の変化なのかを区別するのに役立ちます。
パートナーと共有する
- パートナーがいる場合は、ブレストアウェアネスの重要性を共有しましょう。
- 変化に気づきやすくなるだけでなく、お互いの健康への関心が高まります。
リラックスして行う
- ストレスを感じずに、自然に行うことが大切です。
- 「がんを見つけなければ」というプレッシャーは不要です。
定期検診と組み合わせる
- ブレストアウェアネスは、定期的な乳がん検診の代わりにはなりません。
- 40歳以上の方は、2年に1回の乳がん検診と併せて実践しましょう。
ソウクリニック四条烏丸では、個々の患者様に合わせたブレストアウェアネスの指導を行っています。実践方法や不安な点があれば、お気軽にご相談ください。
気になる症状があるときは
気になる症状があるときは、早めの医療機関の受診をお勧めします。
乳房の気になる症状としては以下が挙げられます。
- 乳房に痛みを感じる
- 乳房に違和感がある
- 乳房にしこりがある
- 乳房が張る
- 乳房が腫れている
- 乳頭から赤色、透明色の分泌物が出る
- 乳頭が切れている
よくある質問(FAQ)
Q: 「自己触診」とはどこが違いますか?
A: ブレストアウェアネスと自己触診には、以下のような違いがあります。
<<頻度>>
自己触診:月に1回など、決まった間隔で行う
ブレストアウェアネス:日常的に、自然に行う
<<方法>>
自己触診:決められた手順や方法がある
ブレストアウェアネス:特定の方法はなく、自然に観察や触診を行う
<<目的>>
自己触診:主にしこりの発見を目的とする
ブレストアウェアネス:乳房全体の変化に気づくことを目的とする
ブレストアウェアネスは、より自然で継続しやすい方法として推奨されています。
Q: 乳がん検診とブレスト・アウェアネスの関係は?
A: 乳がん検診とブレスト・アウェアネスは、互いに補完し合う関係にあります。
<<役割の違い>>
乳がん検診:医療機関で行う専門的な検査
ブレスト・アウェアネス:日常生活での自己観察
<<実施頻度>>
乳がん検診:40歳以上で2年に1回
ブレスト・アウェアネス:日常的に行う
<<相互補完>>
・ブレスト・アウェアネスで気づいた変化を、検診や受診のきっかけにする
・検診結果を踏まえて、より注意深くブレスト・アウェアネスを行う
両方を組み合わせることで、より効果的な乳がんの早期発見が可能になります。
Q:ブレストアウェアネスは何歳から始めるべきですか?
A: 特に開始年齢の制限はありません。若い頃から自分の乳房の状態を知ることは有益です。思春期以降、自分の体に関心を持ち始める頃から、ブレストアウェアネスを意識し始めるのが良いでしょう。早くから習慣づけることで、将来的な変化にも気づきやすくなります。
Q:ブレストアウェアネスは毎日行う必要がありますか?
A: 毎日行う必要はありません。ブレストアウェアネスは、日常生活の中で自然に行うものです。入浴時や着替えの際など、無理なく続けられる頻度で行いましょう。重要なのは、定期的に自分の乳房の状態を意識することです。
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