トリコモナスとは
トリコモナス症は、「トリコモナス原虫」という目に見えないほど小さな微生物が、膣や泌尿器に入り込むことで炎症を起こす感染症です。数ある性感染症(STI)の中でも非常にポピュラーなものですが、他の細菌やウイルスによる感染症と異なり、「原虫」という寄生虫が原因であるという特徴があります。
この疾患の大きな特徴は、性交渉以外でも感染する可能性がある点です。原虫は水中や湿った場所でも一定期間生きることができるため、下着やタオルの共有、あるいは便座や浴槽などを介して感染するケースも稀にあります。
そのため、性経験の有無にかかわらず、また幅広い年齢層で発症する可能性があります。「思い当たる節がないから」と放置せず、違和感があればすぐに専門医を受診することが、ご自身と大切な方を守る第一歩となります。
見分け方のポイント:トリコモナスとカンジダの違い
デリケートゾーンの「かゆみ」や「おりものの異常」を感じた際、多くの方がまず「カンジダ症」を思い浮かべますが、トリコモナス症とは原因も症状も大きく異なります
最大の見分け方は「おりものの形状とにおい」です。カッテージチーズのような塊ではなく、さらさらして泡混じり、かつ強いにおいがある場合はトリコモナス症の可能性が高くなります。ご自身での判断は難しく、誤った市販薬の使用は悪化を招く恐れがあるため、まずは婦人科での正確な診断が必要です。
トリコモナスの主な原因
トリコモナス症の原因は明確で、トリコモナス原虫が粘膜に付着・寄生することによって発症します。
性交渉による直接感染
最も一般的な感染経路です。男性の場合は尿道に寄生していても自覚症状がほとんどないため、気づかないうちにパートナーへ感染させてしまう「ピンポン感染」が起こりやすいのが特徴です。
日常生活における間接感染
トリコモナス原虫は湿った環境に強いため、感染者が使用した直後のタオルや下着の共有、公衆浴場、プールの設備、便座などを介して感染することがあります。
自浄作用の低下
健康な状態であれば膣内の自浄作用が働きますが、体調不良や生理前後でバリア機能が低下していると、少量の原虫でも増殖しやすくなり、発症のリスクが高まります。
トリコモナスの代表的な症状
トリコモナス症の症状は、感染してから数日から数週間(潜伏期間)を経て現れます。
おりものの強烈な違和感
最も代表的なのが、泡状(あわ状)のおりものです。色は黄色や黄緑色に見えることが多く、細菌性膣症と同様に、生臭い不快なにおいを伴うことがあります。
強いかゆみと痛み
通常よりも量が増え、色は灰色外陰部や膣に強いかゆみが生じることが多く、激しい炎症によって赤く腫れたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりすることもあります。
排尿痛や性交痛
炎症が尿道や膣の奥に及ぶと、排尿時や性交渉の際に痛みを感じることがあります。
一方で、感染者の約20〜50%は無症状であると言われています。特に男性は症状が出にくいため、女性側が治療しても男性側が無自覚のまま原虫を保持していると、何度でも再発を繰り返してしまいます。
ご予約から診察までの流れ
トリコモナス症は、適切な治療を行えば比較的短期間で完治できる疾患です。しかし、放置すると骨盤内まで炎症が広がるリスクがあるため、早めの対応が肝心です。当院では患者様のプライバシーに最大限配慮し、痛みの少ない検査と、再発を防ぐための確実な治療計画をご提案します。
ご予約
当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)
予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。
診察・検査
検査は問診の後、おりものを少量採取するだけの簡単なものです。顕微鏡で原虫が活発に動いている様子を確認できれば、その場ですぐに診断がつきます。
また、顕微鏡で確認しきれない微量な感染が疑われる場合は、培養検査やより精度の高い遺伝子検査を行うこともあります。検査に伴う強い痛みはありませんので、初めての方もリラックスしてご受診ください。
治療
トリコモナス症の治療は、原虫を駆除する効果のある抗原虫薬を使用します。
当院では、医師の診断に基づき、お薬を「内服する(飲み薬)」方法や、直接膣内に「挿入する(膣錠)」方法、あるいはこれらを組み合わせて処方いたします。内服薬は通常10日間ほど継続していただきますが、数日で症状が消えたとしても、体内に原虫が残っていると再発するため、指示通り最後まで飲みきることが非常に重要です。
また、トリコモナス症は「カップルでの同時治療」が鉄則です。パートナーに症状がなくても、必ず一緒に検査・治療を受けていただくようご案内しています。
トリコモナスの予防法について
トリコモナス症を未然に防ぎ、再発を防止するためには以下の習慣が大切です。
| コンドームの正しい使用 | 最も有効な予防策は、性交渉の際に最初から最後まで正しくコンドームを使用することです。これにより、直接的な粘膜接触を防ぎ、原虫の移動を抑えることができます。 |
|---|---|
| 身の回りの品の管理 | 家族や同居人がいる場合は、タオルやバスマットを共有せず、自分専用のものを使うようにしましょう。原虫は乾燥に弱いため、洗濯後にしっかり乾かすことも有効です。 |
| 公衆施設での注意 | 不特定多数が利用する温泉やサウナでは、直接ベンチや椅子に座るのを避け、自分のタオルを敷くなどの工夫が有効です。 |
| パートナーとの協力 | 「自分だけが治ればいい」という考えではなく、パートナーと自身の健康状態を共有し、違和感があれば二人で同時に受診する意識を持つことが最大の予防となります。 |
ソウクリニック四条烏丸の特長
1.女性の院長が在籍し、女性医師・女性スタッフが対応
女性ならではのお悩みやご不安なことも患者さんに寄り添って女性医師がカウンセリングをいたします。婦人科は検査も女性スタッフが対応しておりますので、はじめて婦人科にかかる方も、安心してご相談いただけます。
2.完全予約制で待ち時間少なく快適な診療体験を
当クリニックは完全予約制のため、待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。ご予約はお電話または24時間365日WEBにて受け付けております。診察時間は月曜日から土曜日までは朝9時半から5時まで、木曜日は夜7時まで行っております。また、お問合せ時の状況によっては、予約なしでも診察いたしますので、まずはお電話ください。
3.すべての年代のお悩みに幅広く対応
当クリニックの婦人科は、すべての年代の女性のお悩みに対応しております。
年齢とともに変化する女性のからだは、年代に応じてその悩みも変化していきます。しかし「何となくこういうもの」と我慢して疾患や不調のシグナルを見過ごしてほしくないため、気になることや不安なことなどを丁寧にヒアリングしております。医師からの説明も「分かりやすい」を心がけておりますので、ご安心ください。
よくある質問(FAQ)
Q:性交渉がないのに感染することはありますか?
A: はい、可能性はあります。トリコモナスは、汚染されたタオルや便座、浴槽などを介して感染することもあるため、性経験がない方やしばらく性交渉がない方でも発症することがあります。日常生活の中で思い当たる節がある場合も、恥ずかしがらずに受診してください。
Q:薬を飲めば何日で治りますか?
A: 通常、お薬の服用を開始してから数日でかゆみやおりものの異常は治まってきます。しかし、症状が消えても体内に原虫が潜んでいる可能性があるため、処方された10日間分(目安)のお薬をすべて飲みきることが完治の条件となります。
Q:一度完治しても、また再発しますか?
A: トリコモナスに一度かかっても免疫はつかないため、何度でも再感染します。多くの場合、再発は「パートナーからの再感染(ピンポン感染)」が原因です。二人で正しく治療を完了し、予防を心がけることで再発は防ぐことができます。
Q:パートナーに症状がない場合も受診すべきですか?
A: はい、必ず受診してください。特に男性はトリコモナスに感染しても症状が出ないことが多く、本人が気づかないうちに「運び屋」となって再感染させてしまうケースが多々あります。二人同時に治療を完了させることが、再発防止の唯一の方法です。
Q:妊娠中にトリコモナスになると赤ちゃんに影響しますか?
A: 妊娠中に感染すると、早産や低出生体重児の原因となる可能性があると言われています。ただし、妊婦さんでも使用できる安全性の高いお薬がありますので、早期に発見して治療を行えば過度に心配する必要はありません。必ず主治医に相談しましょう。
予約・お問い合わせ
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