スリンダ錠(ミニピル)の取り扱いを開始いたします
7月2日(水)より、「スリンダ錠」(いわゆるミニピル)の処方を開始します。
スリンダ錠とは
スリンダ錠はいわゆるミニピルと呼ばれる経口避妊薬です。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類がありますが、このうち、プロゲステロンと呼ばれる種類のホルモンのみを配合したものになります。
プロゲステロンの中でも、ドロスピノレンという種類の成分で構成されており、男性ホルモンを抑える働きがあるため、肌荒れなどにも効果的です。
主な効果・メリット
「避妊」を目的とした自費診療のホルモン製剤になります。
避妊効果が高いことが特徴で、正しく内服できている場合は99%以上の避妊効果が認められています。
血栓のリスクがほとんどありません。一般的な低用量ピルにはエストロゲンが含まれている影響で、内服している間は血栓症のリスクがわずかに上昇しますが、スリンダ錠にはエストロゲンが含まれていません。
このような方におすすめです
・タバコを吸っている方
・40歳以上の方
・肥満傾向の方
上記の方々は、血栓症や脳卒中のリスクが通常よりも上がってしまうため、一般的な低用量ピルの処方ができません。スリンダ錠はこれらのリスクの原因となるエストロゲンを含まないので、上記の方にも安全に処方することが可能です。
・血栓症のリスクが心配な方
・一般的な低用量ピルで副作用(吐き気、倦怠感など)が強く、内服を断念してしまった方
また、上記の方々にもおすすめできるお薬です。
服用方法
月経開始後1日目から5日目の間から内服を開始し、その後は1日1錠を毎日決まった時間に内服します。
一般的な低用量ピルも同様ですが、お薬の効果を十分得るためには、決まった時刻に服用することがとても重要です。
副作用・リスクについて
比較的頻度が高い副作用・リスク
・不正出血頭痛
・消化器症状(吐き気、腹痛、下痢など)
これらの症状は内服直後に比較的起こりやすいですが、内服を続けることで通常1~2か月程度で収まることが多いです。
稀だが注意が必要な副作用・リスク
・乳がんの発症に関わる可能性が否定できません。
→研究のレベルではありますが、可能性が否定できません。乳がんの既往歴のある方は、個別に相談が必要です。
・骨密度低下の可能性があります。
→特に若年女性や長期の使用例で可能性があります。骨密度などで適宜確認していきましょう。
・治療中のうつ病、または過去のうつ病が悪化する可能性があります。
予約方法及び価格について
当院では7月2日(水)以降、スリンダ錠の処方が可能です
ご希望の際は、LINEから予約をお願いいたします。診察が必要な場合がありますので、「婦人科」→「初診」の枠で予約を取得してください。
値段につきまして、1シート(28日分)あたり、3,500円(税込)になります。処方には別途診察料がかかります。(診察料は500~1,500円程度かかります、時間や初再診により異なります。)