睾丸(精巣)の腫れ

「片方の睾丸(精巣)が、いつもより明らかに大きく腫れている」
「袋の中に硬いしこりのようなものがあるが、痛みの有無で病気は違うのだろうか」

睾丸の腫れや違和感は、男性にとって非常にデリケートで不安の大きい症状です。「がんかもしれない」という恐怖や、「恥ずかしくて受診しづらい」という心理から、一人で悩みを抱え込んでしまう方が多くいらっしゃいます。

睾丸が腫れる原因は、一刻を争う緊急の手術が必要なものから、お薬で治療できる感染症、そして無症状で進行する腫瘍(精巣がん)まで多岐にわたります。大切なのは、痛みの有無にかかわらず、早期に診察を受けることです。ご不安な方も一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。

睾丸(精巣)の腫れとは

睾丸(精巣)の腫れとは、陰嚢(いんのう:タマの袋)の片側、あるいは両側が通常よりも明らかに大きく膨らんだり、硬い塊(しこり)が触れたり、全体的に重だるい違和感が生じたりしている状態を指します。

健康な状態であれば、精巣は左右ほぼ同じ大きさで、ウズラの卵ほどの滑らかな弾力を持っています。しかし、精巣そのものや、そこに隣接する組織(精巣上体など)、または袋の内部に何らかの異常が起きると、以下のような変化(腫れ)となって現れます。

  • 袋全体が水風船のように膨らむ
  • 精巣の一部に、石のような硬いしこりができる
  • 急激に赤く腫れ上がり、触るだけで激しい痛みが走る


これらは、体内で炎症が起きているサインであったり、体液が溜まっている状態であったり、あるいは腫瘍(がん)が成長しているサインであったりします。見た目の変化だけでなく、「痛みを伴うかどうか」が、原因を特定するための極めて重要な指標となります。

こんな症状でお悩みではありませんか

  • 片側または両側の睾丸の腫れ
    通常の大きさより明らかに大きくなる/触ると硬さに左右差を感じる場合がある

  • 違和感や痛み
    じわじわとした鈍痛や急激な激痛がある/立ったり歩いたりする際に痛みが増強する/排尿時に痛みがある/軽く触れただけでも痛みを感じる/下腹部まで痛みが広がることもある

  • 陰嚢(睾丸を包む袋)の変色
    赤みを帯びる/むくみによる皮膚の張り

  • 発熱や倦怠感
    特に感染症が原因の場合に全身症状として現れる/38度以上の発熱を伴うことがある

痛みの「ある・なし」で大きく分かれる原因疾患

睾丸(精巣)の腫れを紐解く最大の鍵は、「激しい痛みを伴うか」「痛みがないか(無痛性か)」という点です。医学的には、この2つで疑うべき病気や緊急度が劇的に異なります。

「激しい痛み」を伴って急激に腫れる場合(緊急性が高い)

精巣上体炎

精巣上体炎は、精巣上体に発生する炎症性疾患です。主に細菌感染が原因で発症し、尿道炎や膀胱炎から上行性に感染することが多く見られます。
30~40代の男性に多い疾患で、突然の発熱や精巣の痛み、腫れを伴います。また、排尿時の痛みや頻尿などの症状も特徴的です。適切な抗生物質による治療で改善が見込まれますが、治療が遅れると慢性化する可能性があり、不妊の原因となることもあります。

精巣上体炎について詳しくはこちら>>

精巣捻転(せいそうねんてん)

精巣につながる血管の管(精索)が、雑巾を絞るようにクルリとねじれてしまう病気です。10代の思春期に多く、突然の猛烈な激痛と腫れが襲います。発症から数時間(目安として6〜12時間以内)以内にねじれを戻さないと、精巣に血が行かなくなり壊死(えし)してしまうため、夜間であっても一刻を争う緊急手術が必要です。

「痛みがない(または軽い)」のに腫れている・しこりがある場合

精巣腫瘍(精巣がん)

20代〜30代の若い男性に多く発生するがんです。最大の特徴は「痛みがほとんどない」ことです。なんとなく片方の睾丸が大きくなった、硬い岩のようなしこりがある、という症状で気づきます。進行が非常に早いがんですが、早期に発見して治療を行えば、根治する可能性が極めて高い病気です。

精巣水瘤

精巣水瘤は、精巣を覆う膜(精巣鞘膜)の間に液体が貯留する良性の疾患です。新生児に見られる先天性のものと、成人期に発症する後天性のものがあります。痛みを伴わない陰嚢の腫大が特徴で、透光性があることが特徴的です。多くの場合は経過観察で問題ありませんが、大きさが増大したり不快感が強い場合は手術的治療を検討します。

精巣腫瘍

精巣腫瘍は、20~30代の若い男性に多く見られる悪性腫瘍です。初期症状として無痛性の精巣腫大が特徴的で、徐々に大きくなっていきます。早期発見・早期治療で90%以上の治癒率が期待できる疾患ですが、進行すると他の臓器への転移の可能性もあります。月1回程度の自己触診による早期発見が重要で、腫れや硬さの変化を感じたら速やかに泌尿器科を受診することが推奨されます。

性感染症

性感染症による睾丸の腫れは、主にクラミジアや淋菌などの感染により発生します。感染は尿道から始まり、上行性に精巣上体や精巣に波及することで炎症を引き起こします。症状として排尿時痛や尿道からの分泌物、発熱などを伴うことが特徴的です。パートナーの同時治療が必要であり、適切な抗生物質治療を行わないと慢性化や不妊の原因となる可能性があります。

性感染症について詳しくはこちら>>

疾患以外が原因のケースも

睾丸の腫れや違和感は、生活習慣や衣服による一時的な影響で生じることもあります。

  • きつめのズボンやウェアの着用による圧迫
  • デスクワークなどでの長時間の座位姿勢
  • 自転車での長時間走行など


これらの場合、休息や衣服の調整で症状が改善することが多く見られます。

しかし、一時的な要因と思われる場合でも、症状が24時間以上続く場合や、違和感が繰り返し出現する場合は、重大な疾患の可能性を除外するため、必ず泌尿器科での診察を受けることが推奨されます。特に痛みを伴う場合や、精巣の形状に変化がある場合は、早急な受診が必要です。

【セルフチェック】受診を急ぐべき「危険なサイン」

以下の症状に一つでも当てはまる場合は、絶対に放置せず、すぐに当院を受診してください。

    • 突然、片側の睾丸に激痛が走り、下腹部まで痛む(精巣捻転の疑い)
    • 睾丸の腫れに加えて、38度以上の高熱や寒気がある(急性精巣上体炎の疑い)
    • 痛みはないが、睾丸の一部が石のように硬く、徐々に大きくなっている(精巣腫瘍の疑い)
    • 袋の中に、明らかに左右で形や大きさが異なる「硬い塊(しこり)」がある

      特に「痛みがなくて困っていないから」と精巣のしこりを放置することは、がんの発見を遅らせる最大の原因になります。「痛まない腫れ・しこりこそ注意が必要」ということをぜひ知っておいてください。

ご予約から診察までの流れ

当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。

※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。

ご予約

当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。

※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。 
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)

予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。

来院・受付

ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。

検尿

検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。

診察(問診・触診)

医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。

検査

追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。

泌尿器科で行う検査について

◆血液・尿検査
炎症の有無や程度を調べる血液検査や、感染症の有無を確認する尿検査を行います。必要に応じて腫瘍マーカー検査なども実施し、精巣腫瘍の可能性がないかを確認します。

◆超音波検査
痛みを伴わない安全な検査で、精巣内部の状態を詳しく観察できます。腫れの原因が炎症なのか、腫瘍なのか、水瘤なのかなどの鑑別に非常に有効です。血流の状態も確認でき、精巣捻転症の診断にも重要です。

治療

治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。

原因に応じて適切な治療選択を

精巣の腫れに対する治療法は、原因となる疾患によって異なるため、適切な診断に基づいた治療選択が重要となります。

感染症が原因の場合(精巣上体炎や精巣炎など)は、抗生物質による治療が基本となります。症状や原因菌に応じて適切な抗生物質が選択され、通常2~4週間程度の服用が必要です。また、安静や冷却などの対症療法も症状緩和に効果的です。

精巣捻転の場合は、発症から数時間以内の緊急手術が推奨される急性疾患です。速やかな手術により精巣を温存できる可能性が高くなります。

治療後は、原因疾患に応じて定期的な経過観察が必要となる場合があります。また、将来の妊孕性に影響する可能性がある場合は、必要に応じて精液検査なども実施されます。

ソウクリニック四条烏丸の特長

1.プライバシーに配慮した医院設計

泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。

2.分かりやすく丁寧な説明

当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。

3.総合的な健康へのアプローチ

当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であればメンズヘルス外来、女性であれば婦人科、乳腺外科などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。

よくある質問(FAQ)

Q: 精巣の腫れに気付いたら、すぐに病院を受診した方がいいですか?

A: はい、精巣の腫れを感じたら、早めに泌尿器科の受診をお勧めします。特に急激な痛みを伴う場合は、精巣捻転の可能性があり緊急性が高いため、すぐに受診してください。腫れの原因は様々で、中には早期治療が重要な疾患もあります。自己判断での経過観察は避け、専門医による適切な診断を受けることが大切です。

Q: 精巣の自己触診は必要ですか?頻度はどのくらいがよいですか?

A: 自己触診は精巣の異常を早期発見する上で重要です。月1回程度、入浴時などにリラックスした状態で行うことをお勧めします。左右の大きさや硬さの違い、しこりの有無などを確認してください。普段の状態を知っておくことで、変化に気付きやすくなります。

Q:精巣の腫れは不妊につながる可能性がありますか?

A: 原因となる疾患によっては、不妊のリスクが高まる可能性があります。特に精巣上体炎や精巣炎が重症化したり慢性化したりした場合、精子形成機能に影響を与えることがあります。そのため、症状がある場合は早期の受診と適切な治療が重要です。なお、多くの場合、適切な治療により機能は保たれます。

Q:運動や激しい運動の後に精巣が腫れることがありますが、心配すべきですか?

A: 運動後の一時的な腫れや違和感は、過度の運動や圧迫による一過性の症状の可能性があります。ただし、症状が24時間以上続く場合や、繰り返し発生する場合は、泌尿器科での診察をお勧めします。適切なスポーツウェアの選択や、必要に応じて適度な休憩を取ることも重要です。

Q:精巣の腫れの検査は痛みを伴いますか?

A:基本的な検査である視診・触診や超音波検査は、痛みをほとんど伴いません。当クリニックでは患者さまの痛みに配慮しながら、優しく丁寧に診察を行います。触診時に若干の不快感を感じることはありますが、これは正確な診断のために必要な検査です。不安がある場合は、検査の前に医師にお伝えください。

Q:若い人でも「精巣がん」になるというのは本当ですか?

A.:はい、本当です。
一般的ながんは高齢者に多いですが、精巣がんは20代〜30代の若い男性に最も多く発症するという大きな特徴があります。若いから大丈夫と過信せず、左右の大きさに明らかな差が出た場合は必ず一度エコー検査を受けてください。

Q:検査費用はどれくらいかかりますか?

A:症状がある場合の検査は、基本的に健康保険が適用されます。
初診料、視触診、エコー検査、尿検査などを含め、3割負担の方で3,000円〜4,000円前後が目安です。

予約・お問い合わせ

私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。

Webからは24時間ご予約いただけます。まずは気軽にご相談ください。

ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ

24時間WEB予約可能・毎週木曜日は19:00まで診療・駅徒歩1分


※当院はご予約制となっております。※当院はご予約制となっております。 急なご来院希望の際はお電話ください。
お電話が混み合うことがございますのでご了承ください。
※待合室は診察をお受けになる方にご用意しております。
診察結果を一緒に聞かれる方や通訳の方を除きお待ちいただけません。

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