自己触診の方法とは?痛みがあった場合、乳がんの恐れは?
乳がんは今、日本人女性の9人に1人がかかるがんとなり、日本人女性のかかるがんの第一位になっています。
そんな恐ろしい乳がんは、自己触診を適切に行って、しこりなどの自覚症状を見つけることで発見される可能性があります。
この記事では、自己触診の方法やその際に意識いただきたいこと等についてご説明します。
ブレストアウェアネス
突然ですが、ブレストアウェアネスという言葉をご存知でしょうか?
乳癌は自分で発見することが可能な、数少ない癌のひとつです。
当院では1年に1回の乳がん検診と併せて、自己触診をおすすめしております。
自己触診の方法には、下図のように立って行うものと寝て行うものがあります。
<立って行う方法について>
①鏡の前で見た目の変化が無いか確認します。
②片手を上げて、反対の手で「の」の字を描くように触ります。
<寝て行う方法について>
①横になって腕を上げた状態、下げた状態で触ります。
いずれの場合も、触診する手と反対の手でしっかりとさわって、今の胸の状態をたしかめていただくことが目的です。
乳癌はしこりで発見されることが最も多いですが、しこりを見つけようとするのはなかなか難しいこともあります。
ですので、乳がん検診を受けていただいた後にご自身の胸の状態を触って覚えていただき、ひと月に1回を目安に触って比較していただくことをおすすめしています。
(※月経がある方は月経がはじまってからのタイミングで、終了されている方や不順な方は日にちを決めて)
その際、意識していただくことは「いつもと違う」という感覚です。
「いつもとは何か違う気がする」という感覚は重要な指標となることがあるので、気になることが出てきた場合は受診をおすすめいたします。
ほかに、「へこみが出てきた」「色が変わってきた」「乳首から赤い血のようなものが出てきた」などの症状も乳癌の可能性がある要素となるため、自己触診の際には見た目の変化にも注目してみてくださいね。
痛みは乳がんの可能性はある?
月経前後の胸のハリや痛みは問題ないことがほとんどです。その他の時期に起こる痛みも問題無い場合が多いですが、たまに痛みが先行して見つかる乳癌もあります。
自己触診の文脈でお話ししたように、やはり「いつもと違う」を目安に痛みも観察してみてください。
症状がなくても、症状があっても、健診で引っかかったなどでも何かわからないこと、不安になった時にはお気軽に当院乳腺外科を受診してみてください。
実際にご自身の乳腺の状態を必要な画像検査(マンモグラフィや超音波)を用いて、一緒に確認いただきながらご説明いたします。
乳腺外科の検査はすべて女性医師、女性技師のみで行いますので安心して受診ください。
こちらから24時間ウェブでご予約が可能となっておりますので、お気軽にご利用くださいね。