不正出血

不正出血とは

不正出血とは、正常な月経以外のタイミングで性器から出血することを指します。

正常な月経周期との違い

正常な月経周期:25~38日間隔
月経期間:3~7日程度
不正出血:上記以外のタイミングでの出血

不正出血は、多くの女性が一度は経験する症状で、軽度のホルモンバランスの乱れから重篤な病気まで、様々な原因があります。

不正出血の特徴

出血の色:鮮血~茶色まで幅広い
出血量:少量~大量まで個人差が大きい
症状:腹痛を伴う場合もある

特に現代女性はストレスや生活習慣の変化により不正出血を経験することが多く、中には出血が止まらない状態になることもあります。
症状がつらい場合や不安を感じた時は、一人で我慢せずお気軽にご相談ください。

※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)

こんな症状はありませんか?

以下のような症状に心当たりがある方は、不正出血の可能性があります。

  • 月経以外のタイミングで出血がある
  • 鮮血や茶色のおりものが続く
  • 出血が止まらない状態が1週間以上続いている
  • 出血と一緒に腹痛がある
  • 最近ストレスが多く、不正出血が気になる
  • 性交後の出血がある
  • 閉経後なのに出血がある


月経以外のタイミングで性器から出血する症状を不正出血といいます。多くの女性が経験する症状ですが、原因によっては早めの受診が必要な場合もあります。

緊急受診が必要なケース

すぐに受診すべき症状

以下の症状がある場合は、できるだけ早く婦人科を受診してください。

特に注意が必要な症状

  • 閉経後の不正出血(少量でも要受診)
  • 出血が止まらない状態が1週間以上続く
  • 大量の鮮血が出る(ナプキンが1時間もたない)
  • 激しい腹痛を伴う出血(立っていられないほど)
  • 発熱を伴う出血

なぜ緊急受診が必要?

特に閉経後の不正出血は、以下の可能性が否定できません。

  • 子宮体がん
  • 子宮頸がん
  • 卵巣がん


早期発見・早期治療が重要なため、症状があれば迷わず受診しましょう。

当院は24時間webからのご予約を受け付けております。
緊急の場合も、まずは焦らず一度お電話にてご連絡ください。症状や状況をおうかがいし、診察についてご案内いたします。

不正出血の原因と種類

不正出血は大きく2つのタイプに分けられます。

機能性出血(ホルモン性)

ホルモンバランスの乱れが原因の出血です。

◆主な特徴

  • 特に器質的な病気がない
  • ストレスや生活習慣の変化で起こりやすい
  • 比較的軽症のことが多い

◆よくある原因

  • 仕事や人間関係のストレス
  • 睡眠不足・過労
  • 過度なダイエット
  • 思春期・更年期のホルモン変動

器質性出血

子宮や卵巣などの病気が原因の出血です。

◆主な疾患

  • 子宮筋腫:月経量増加、期間延長
  • 子宮内膜症:強い月経痛、慢性腹痛
  • 子宮内膜ポリープ:不規則な出血パターン
  • 子宮頸管炎:性交後出血、おりもの異常
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):月経不順

月経周期別の出血パターン

正常な月経周期を理解することで、不正出血かどうかを判断しやすくなります。

月経周期の基本(28日周期の場合)

卵胞期(1~14日頃)

月経終了後から排卵までの時期です。月経が終了してから1週間くらいの時期は、排卵に向けて卵巣の動きが活発になる時期です。それに伴って少量の出血をすることがあります。また、月経の際の出血の残りがおりものに少量混じることがあり、茶色いおりものが出ることもあります。

◆この時期の出血の特徴

  • 月経の残り:茶色のおりものとして少量
  • 卵巣の活発化による軽い出血
  • 通常数日で止まり、腹痛は少ない

排卵期(14~16日頃)

月経開始から約2週間後の排卵時期です。月経開始後、およそ2週間後に排卵が起こります。通常の排卵は左右いずれかの卵巣において、卵胞(卵を出すための部屋のようなもの)から卵が1つ飛び出すことを言います。卵が飛び出す際の刺激で出血をすることや、痛みが出ることがあります。
このような排卵時の出血や痛みは、日常的に何度も感じる方もいれば、閉経まで一切感じることがなく過ごす方もいますので、個人差があります。

◆排卵出血の特徴

  • 卵が飛び出す際の刺激による出血
  • 色:鮮血~薄いピンク色
  • 軽い腹痛(排卵痛)を伴うことがある
  • 通常2~3日で止まる
  • 個人差が大きい(毎回ある人もない人も)

黄体期(16~28日頃)

排卵後から次の月経までの時期です。排卵が終わり、次回の月経の開始を待つ期間になります。排卵し終わった卵胞が黄体に変わります。黄体が早くに破綻することや、逆に次の月経が始まっても消退せずに存在すること等で、黄体から出血することがあります。

◆この時期の出血の特徴

  • ホルモンバランス変化による出血
  • 色:茶色~薄い血液色
  • 通常少量で数日で止まる
  • 月経前症状と重なることがある

いずれの場合も、出血の量が少量であり、数日間で収まるものであれば、病的な問題がない場合がほとんどです。しかし、出血の量が多い場合や、お腹や腰の痛みが強い、または何度も頻回に繰り返す、程度がどんどんひどくなっている等の場合は、病的な理由がある可能性も否定はできませんので、一度受診をしていただくのが良いと思います。

受診の目安・タイミング

すぐに受診すべき症状

以下に該当する場合は早めに婦人科受診をおすすめします。

◆出血の状態で判断

  • 止まらない出血:1週間以上継続
  • 大量出血:ナプキンが1時間もたない
  • 閉経後の出血:少量でも受診必要

◆痛みや他の症状

  • 激しい腹痛:立っていられないほど
  • 発熱を伴う出血:感染症の可能性
  • 吐き気・めまいを伴う:貧血の可能性

様子を見てもよい場合

以下の条件をすべて満たす場合は、2~3日様子を見ても構いません。

  • 少量の出血(おりものシートで対応できる)
  • 軽い腹痛または無痛
  • 数日で止まる傾向
  • 発熱などの他症状がない


◆◆出血の色による判断

◆鮮血の場合

  • 新しい出血の可能性が高い
  • 量が多い場合は早めの受診を検討

◆茶色の場合

  • 古い血液が混じったもの
  • 月経前後によく見られる
  • 少量で数日で止まれば様子見可能


※ただし、これらはあくまで目安です。「いつもと違う」「不安が続く」場合は、一度医療機関にご相談ください。

セルフチェックポイント

不正出血があった時は、以下を記録しておくと診察に役立ちます。

記録すべき項目

◆出血について

タイミング:月経周期のどの時期か
量:ナプキン交換頻度(1時間に何回など)
色:鮮血・茶色・ピンクなど
期間:何日続いているか

◆随伴症状

腹痛:程度と場所
発熱:体温の変化
その他:吐き気、めまい、倦怠感など

◆生活状況

ストレス:仕事や私生活の変化
生活習慣:睡眠、食事、運動の変化
薬の服用:ピルや他の薬剤

記録方法のコツ

スマートフォンのメモ機能や生理管理アプリを活用すると便利です。
日頃から自分の体の状態をチェックする習慣をつけることで、小さな異変にも気づきやすくなります。

不安に感じることがあればいつでもご相談ください

特に現代女性は仕事や家庭でのストレスにさらされることが多く、それが不正出血の原因となることも少なくありません。
出血の色・量・タイミングを観察し、気になる症状があれば一人で悩まず、婦人科で相談することをおすすめします。

婦人科受診にハードルを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、当クリニックでは安心してお過ごしいただける環境を整えております。
デリケートなお悩みだからこそ、理解のある医療機関で適切な診断を受け、安心して日常生活を送れるよう心がけましょう。

ソウクリニック四条烏丸の特長

女性医師による、温かみのある診療

女性院長をはじめとする女性医師・スタッフが、デリケートなお悩みに親身に寄り添います。話しにくいことも、安心して相談いただけます。

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よくある質問(FAQ)

Q.不正出血はストレスで起こるのですか?

A.はい。ストレスは女性ホルモンのバランスに大きく影響し、不正出血の原因となります。仕事や人間関係のストレス、睡眠不足なども要因となります。

Q.排卵出血は正常ですか?

A. 排卵時期の軽い出血は正常な生理現象です。通常2~3日で止まり、痛みも軽度です。ただし、量が多い場合や継続する場合は受診をおすすめします。

Q.不正出血の検査はどのようなものですか?

A. 問診、內診、超音波検査、血液検査などを行います。必要に応じて子宮頸がん検診や組織検査も実施します。

Q.不正出血は生活習慣で改善できますか?

A. ホルモンバランスの乱れが原因の場合、規則正しい生活、ストレス管理、適度な運動で改善することがあります。ただし、まずは原因を特定することが重要です。

私たちのクリニックは、女性の院長が在籍しており、女性ならではのお悩みやご不安なことも患者さんに寄り添ってカウンセリングをいたします。
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