月経のトラブルについて

月経のトラブルについて

 正常な月経とは、月経周期(前回の月経が始まった日から、今回の月経が始まった日までの日数のこと)が2538日であり、変動が6日以内、月経の持続日数が3~7日、出血の量がトータルで20~140 gの範囲で起こります。
 これらのいずれかに異常があれば、月経のトラブルがあると言えます。
 月経周期の乱れは『月経不順』、月経の持続日数が長(短)いことを『過長(短)月経』、血の量が多(少な)いことを『過多(少)月経』と言います。

1.月経不順について

 前提として、月経は排卵(卵巣から卵が飛びだすこと)が起こることで引き起こされます。排卵が起こる仕組みですが、脳から出る2種類のホルモン(黄体刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン)と、卵巣からでる2種類のホルモン(黄体ホルモンと卵胞ホルモン)がバランスよく働くことで起こります。 
 ホルモンの分泌量やバランスなどは、様々な要因で容易に変化します。心身の疲れやストレス、生活の変化、妊娠出産、性交渉などが影響することがあります。また、加齢による変化も大きく関係しており、「以前は全くトラブルがなかったが、数年前から月経が不順になった」とのことや、その逆の話もよくあることです。
 20代前半くらいまでの年齢であれば、体としてホルモンを調整する機能が未熟であったり、進学や就職、初めての性交渉を経験したりなど、社会的な変化が大きいことからも、月経不順は稀なことではありません。このように、月経不順があるからと言って、必ずしも何か病気があるというわけではなく、時間の経過で解決することもあります。
 一方で、何か病気がある場合、『多嚢胞性卵巣症候群』など、女性ホルモンの分泌に関わる場所に原因があることが多いですが、『甲状腺機能異常』や『高プロラクチン血症』など、他の原因も否定はできません。これらを調べるための具体的な検査として、 血液検査、 経膣(経直腸)超音波検査、(場合によっては、 骨盤部①②③MRI検査、 子宮頸がん検査)があります。

2.過多(少)月経について

 昼用のナプキン(2026㎝くらい)が7割ほど吸している状態で、2030 ml度の出血量となります。月経の期間全体を通して、出血量の合計値が140mlを超えるようであれば、過多月経の可能性があります。
 過多月経の原因として、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどの病気が隠れていることがあります。これらの病気はいずれも経膣(経直腸)超音波検査で調べることができます。
 過多月経があることで、貧血につながる可能性があります。貧血にも様々な種類がありますが、過多月経が原因で起こる貧血は、主に『鉄欠乏性貧血』と言われる貧血です。体のどこかから出血が慢性的に続くことで生じる貧血です。立ちくらみ、動悸・息切れ、疲れやすい、などの症状が起こることが多いです。その他に、「唇の端が切れやすい」「氷を好んで食べる」などの症状が出ることがあります。

3.過長(短)月経について

 若い方の場合ですと、ホルモンバランスのれや、排卵をわない生様の出血排卵周期)などが原因で起こることが多く、自然改善することが多いです。
 原因のには、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症などの病気が隠れている場合もあります。これらは経膣(経直腸)超音波検査で調べることができます。
 また、稀ではありますが、血がまりらくなるような病気や、それにずるしていることで起こることもあります。これらは血液検査や問診などで調べることができます。

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