「最近、背中から腰にかけてズキズキとした鈍い痛みが続いている」
「ぎっくり腰や筋肉痛だと思っていたが、湿布を貼っても全く良くならない」
「腰の痛みに加えて、急に高熱が出たり尿の色が変わったりした」
背中や腰の痛みを感じたとき、多くの方は「姿勢が悪かったのかな」「腰痛(整形外科の病気)だろう」と考えがちです。しかし、実はその痛みの原因が、腰の骨や筋肉ではなく「腎臓(じんぞう)」のトラブルであるケースは少なくありません。
腎臓は背中側の腰より少し高い位置、背骨を挟んで左右に一つずつある臓器です。ここに炎症が起きたり、結石が詰まったりすると、背中や腰に激しい痛みや重だるい不快感が現れます。腎臓の病気は、放置すると腎機能の低下や全身の重篤な感染症へと進行するリスクがあるため、早期の正確な診断が極めて重要です。
腎臓の痛み(背中や腰の痛み)とは
泌尿器科で診る腎臓の痛みとは、主に背中や腰の部分に現れる症状で、多くの患者さまが「腰痛」と混同されがちです。
腎臓は背中側の肋骨下部に位置しており、これらの部位に鈍痛や刺すような痛みを感じる場合があります。特徴的なのは、姿勢を変えても痛みが緩和しにくいことや、時に吐き気や発熱を伴うことです。
腎臓の痛みの原因としては、尿路結石、腎盂腎炎、腎膿瘍、腎嚢胞などの疾患が考えられます。一般的な腰痛と違い、腎臓に起因する痛みは内臓からの痛みであるため、性質が異なります。
早期発見・治療が重要であり、背中や腰に持続的な痛みがある場合は、泌尿器科での専門的な診断を受けることをお勧めします。適切な検査を通じて原因を特定し、適切な治療を受けることで、多くの腎臓疾患は改善が期待できます。
こんな症状でお悩みではありませんか
- 背中や腰の痛みに加えて、排尿時に痛みや違和感がある
- 尿の色が濁っている、赤みがある、または血尿が見られる
- 頻尿や排尿困難などの排尿トラブルと同時に腰痛がある
- 痛みが片側(左右どちらか一方)の背中や腰に限定している
- 突然の激しい痛み(特に背中から側腹部、下腹部へと移動する痛み)
- 吐き気や嘔吐を伴う背中・腰の痛み
- 過去に尿路結石や腎臓の問題があった方で同様の痛みがある
- 腹部の膨満感や不快感と同時に腰痛がある
これらの症状がある場合は、腎臓や尿路に問題がある可能性が高いため、整形外科ではなく泌尿器科を受診することをお勧めします。
腎臓の痛み(背中や腰の痛み)の主な原因
尿路結石
尿路結石は、腎臓や尿管、膀胱、尿道に結石(石)ができる病気です。結石が尿路を傷つけると出血を起こし、血液成分や粘膜の破片が尿に混じることで濁りを生じます。また結石周囲での感染が起こると白血球も増加し、さらに尿が濁ります。激しい痛みを伴うことが特徴的で、結石の位置により腰背部痛や下腹部痛として現れます。水分摂取不足や食習慣、代謝異常などが原因となることが多いです。
腎盂腎炎(じんうじんえん)
腎盂腎炎は、細菌感染によって腎臓の集尿部(腎盂)と腎実質に炎症が生じる疾患です。高熱(38.5℃以上)、悪寒、背中や腰の痛み、頻尿、排尿痛などの症状が現れます。一般的な尿路感染症と異なり、全身症状が強く現れるのが特徴です。
治療は主に抗生物質による薬物療法が中心となります。重症の場合は入院して点滴での抗生物質投与が必要になることもあります。水分摂取を増やし、安静にすることも回復を助けます。再発予防のためには、十分な水分摂取や排尿後のケアが重要です。
腎盂腎炎について詳しくはこちら>>
水腎症(すいじんしょう)
結石や腫瘍などによって尿の流れがせき止められ、尿が腎臓に逆流して、腎臓が風船のようにパンパンに腫れ上がってしまう状態です。
じわじわと進行する場合は無症状のこともありますが、急激に尿路が閉塞した場合は、脇腹から背中にかけて持続的な鈍痛や激痛が走ります。
腎梗塞
腎梗塞は、腎動脈や分枝が血栓などによって閉塞し、腎臓の一部に血液が流れなくなる状態です。突然の強い側腹部痛や背部痛、吐き気、嘔吐などの症状が特徴で、高血圧や心房細動などの既往がある方に多く見られます。診断には造影CTや血液検査が重要です。治療は血栓溶解療法や抗凝固療法が中心となり、発症から早期(特に24時間以内)の治療開始が予後に大きく影響します。リスク因子のある方は、定期的な検診や適切な基礎疾患の管理が重要です。
受診を急ぐべき「危険な腎臓の痛み」のサイン
ただの腰痛だと思って放置していると、命に関わる重篤な状態(敗血症や腎機能不全)に陥ることがあります。以下の症状がある場合は、我慢せずに早急に泌尿器科を受診してください。
- 38度以上の高熱があり、背中や腰の痛みを伴う
- 痛みが強すぎてじっとしていられない、吐き気や嘔吐がある
- 目に見えて尿の色が赤い(血尿)、または非常に濁っている
- 強い尿意があるのに、尿がほとんど出ない・一滴も出ない
- 片側の背中を軽く叩くと、中の方へ激痛が響く
特に、高熱を伴う腎盂腎炎は、細菌が血液中に入り込む「敗血症」を引き起こし、急速に重症化する恐れがあるため、夜間であっても緊急の医療介入が必要です。
ご予約から診察までの流れ
当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。
※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。
ご予約
当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)
予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。
来院・受付
ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。
検尿
検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。
診察(問診・触診)
医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。
検査
追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。
血液検査について
血液検査では、腎機能を示すクレアチニンやBUN(尿素窒素)、炎症反応を示すCRPや白血球数などを測定します。腎機能の低下は慢性腎臓病や急性腎障害を示唆し、高いCRP値や白血球増加は腎盂腎炎や腎膿瘍などの感染症を疑う所見となります。また、電解質のバランスも確認でき、腎臓の調節機能に問題がないかを評価します。
これらの値から腎臓の健康状態や炎症・感染の有無を総合的に判断します。
超音波検査について
超音波検査は体に無害な音波を用いて腎臓の形状や大きさ、内部構造を確認する非侵襲的な検査です。腎結石、腎嚢胞、腫瘍などの異常構造を視覚的に捉えることができ、尿管の拡張(水腎症)の有無も確認できます。
被ばくがなく繰り返し行える安全な検査であり、腹部をスキャンするだけで痛みの原因となる腎臓の異常を迅速に特定できる利点があります。
治療
治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。
腎臓の健康を守り、痛みの再発を防ぐための生活習慣
特に尿路結石や腎盂腎炎は、一度治っても生活習慣が変わらないと再発を繰り返しやすいのが特徴です。日頃から以下のケアを意識しましょう。
こまめな水分補給(最重要):
1日1.5〜2リットル程度を目安に、お水やノンカフェインの飲料をこまめに飲みましょう。尿量を増やすことで、結石の元となる結晶や、尿路に侵入した細菌を物理的に洗い流すことができます。
トイレを我慢しない:
尿を長時間膀胱に溜めておくと、細菌が繁殖して腎臓へと逆流しやすくなります。尿意を感じたら速やかに排尿する習慣をつけてください。
食生活のバランスを整える:
塩分や動物性タンパク質の摂りすぎ、ほうれん草やチョコレートなどに多く含まれる「シュウ酸」の過剰摂取は結石のリスクを高めます。カルシウムや野菜をバランスよく摂取し、尿の環境を整えましょう。
ソウクリニック四条烏丸の特長
1.プライバシーに配慮した医院設計
泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。
2.分かりやすく丁寧な説明
当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。
3.総合的な健康へのアプローチ
当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であればメンズヘルス外来、女性であれば婦人科、乳腺外科などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。
よくある質問(FAQ)
Q: 腎臓の痛みと一般的な腰痛はどのように見分けられますか?
A: 腎臓の痛みは通常、腰の横から背中側の肋骨の下あたりに現れ、姿勢を変えても痛みが軽減しにくいのが特徴です。また、尿の異常(血尿や濁り)、発熱、吐き気などを伴うことが多く、片側に限定した痛みとして感じられることが一般的です。一方、筋骨格系の腰痛は動作や姿勢によって痛みが変化し、安静にすると和らぐことが多いです。痛みの性質が持続的で、排尿症状を伴う場合は腎臓の問題を疑い、泌尿器科を受診することをお勧めします。
Q: 尿路結石による痛みはどのような特徴がありますか?
A: 尿路結石の痛みは、突然始まる激しい痛みが特徴です。多くの場合、背中から脇腹、さらには下腹部や鼠径部(足の付け根)に向かって放散する波状の痛みとして感じられます。痛みの強さは非常に強烈で、「人生で最も痛い経験」と表現する患者さんも少なくありません。じっとしていられないほどの激痛となり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。結石が尿管を通過する際に痛みが増強し、排出されると痛みが急に和らぐことも特徴的です。
Q:腎臓の痛みを自宅でケアする方法はありますか?
A: 腎臓の痛みの原因が明確でない場合は、まず医療機関を受診することが重要です。診断後の自宅ケアとしては、十分な水分摂取(特に尿路結石の場合)が基本となります。医師の指示に従った適切な痛み止めの服用も症状緩和に役立ちます。尿路感染症による痛みの場合は、処方された抗生物質を指示通りに服用し、安静にすることが大切です。温めると痛みが和らぐ場合は、腰部に温かいタオルやカイロを当てることも一時的な緩和につながることがあります。ただし、症状が悪化する場合は速やかに医療機関を再受診してください。
Q: 腎臓の痛みを予防するためにはどのような生活習慣に気をつけるべきですか?
A: 腎臓の痛みを予防するためには、まず十分な水分摂取を心がけることが重要です。1日に1.5〜2リットルの水分(主に水)を摂ることで、尿路結石や尿路感染症のリスクを低減できます。また、塩分や動物性タンパク質の過剰摂取を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。定期的な運動も腎臓の健康維持に役立ちます。排尿を我慢しないこと、トイレを清潔に保つこと、女性は特に排尿後のケア(前から後ろに拭く)も感染予防に重要です。喫煙や過度の飲酒も腎臓に負担をかけるため、控えることをお勧めします。
Q:検査費用はどれくらいかかりますか?
A:症状がある場合の検査は、基本的に健康保険が適用されます。
初診料、尿検査、エコー検査などを含め、3割負担の方で3,000円〜4,000円前後が目安です。血液検査などを追加する場合はその分の費用が加算されます。
予約・お問い合わせ
私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。
Webからは24時間ご予約いただけます。まずは気軽にご相談ください。




