性器ヘルペス

性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる性感染症です。主にHSV-1型とHSV-2型の2種類があり、性的接触を通じて感染します。感染すると、性器周辺に小さな水疱や潰瘍が現れ、痛みやかゆみを伴うことがあります。初感染時には発熱や倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。

ヘルペスウイルスは一度感染すると体内に潜伏し、完全に排除することはできません。そのため、ストレスや免疫力の低下などをきっかけに再発することがあります。症状がない時期でもウイルスを排出することがあり、無症状でも感染を広げる可能性があります。
適切な治療によって症状を緩和し、再発を抑制することができますが、現在のところ完治する方法はありません。コンドームの使用などの予防策が重要です。

性器ヘルペスの症状

女性の場合

  • 外陰部、膣口、子宮頸部などに小さな水疱や潰瘍が発生
  • おりものの増加や変化
  • 排尿時の痛みや灼熱感
  • 性器周辺の痛み、かゆみ、ヒリヒリ感
  • リンパ節の腫れや痛み(特に鼠径部)
  • 初感染時は発熱、頭痛、筋肉痛など
  • 女性は男性より症状が重くなる傾向がある

男性の場合

  • 陰茎、亀頭、包皮、陰嚢などに小さな水疱や潰瘍が発生
  • 排尿時の痛みや不快感
  • 性器周辺の痛み、かゆみ、ヒリヒリ感
  • リンパ節の腫れや痛み(特に鼠径部)
  • 初感染時は発熱、頭痛、筋肉痛など

     

初感染から2〜20日の潜伏期間を経て発症することが多く、症状は通常2〜4週間続きます。再発の頻度や重症度には個人差があり、無症状でもウイルスを排出し、感染させる可能性があります。

性器ヘルペスの原因

性器ヘルペスは主に単純ヘルペスウイルス(HSV)の2種類のタイプによって引き起こされます。HSV-1型は従来口唇ヘルペス(口唇の周りの水疱)の原因として知られていましたが、近年はオーラルセックスを通じて性器ヘルペスも引き起こすことが増えています。一方、HSV-2型は主に性器ヘルペスを引き起こします。

感染は感染者の皮膚や粘膜との直接接触によって起こります。特に水疱や潰瘍がある時期は感染力が高まりますが、無症状の時期でもウイルスが排出され、感染する可能性があります。一度感染すると、ウイルスは神経節に潜伏し、生涯にわたって体内に留まります。性器周辺に不審な症状が現れた場合は、早期診断と適切な治療のためにすみやかに医療機関を受診することが重要です。

※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。 
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)

性器ヘルペスの感染経路

性器ヘルペスの感染経路は主に以下のような日常生活での接触によって起こります

◆性的接触による感染

・症状のある相手との性交渉(膣性交、肛門性交)
・キスやその他の親密な接触(特にHSV-1の場合)

◆日常生活での感染リスク

・共用タオルやバスマットを介した感染(特に水疱が破れている時期)
・下着の共用による感染の可能性
・プールや温泉などの公共施設では、通常の利用では感染リスクは低いが、患部が直接接触する場合には注意が必要です

◆母子感染

・出産時に産道に活動性の病変がある場合、新生児への感染リスクがある

重要なのは、感染者の多くが自分の感染に気づいていないか、症状がない時期でもウイルスを排出している可能性があることです。例えば、パートナーが「単なる口内炎」と思っていたものが実はHSV-1による口唇ヘルペスで、オーラルセックスを通じて性器ヘルペスを引き起こすケースもあります。また、親が子どもの頬にキスをして知らず知らずのうちに口唇ヘルペスを感染させ、後にその子どもが成長して性的接触で性器ヘルペスを相手に感染させる、というような間接的な感染経路も考えられます。

性器ヘルペスの検査

性器ヘルペスの診断は、典型的な水疱や潰瘍が見られる場合は、医師による問診と視診だけでも可能です。多くの場合、特徴的な症状と患者の性行為歴から臨床診断がつくことがあります。

しかし、より確実な診断のために、病変部からの検体採取による抗原検査が行われることがあります。これらは病変から直接ウイルスを検出する方法で、特に初感染時には高い精度を示します。

また、血液検査によってHSV-1型やHSV-2型に対する抗体を検出することも可能です。これは過去の感染歴を確認するのに役立ちますが、感染から抗体が検出可能になるまでに時間がかかるため、急性期の診断には適していません。症状や感染リスクに応じて、医師が適切な検査方法を選択します。

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検査費用はこちらをご参照ください。患者さまの症状を丁寧にヒアリングした後、実施する検査を決めていきます。

性器ヘルペスの治療

性器ヘルペスの治療は主に抗ヘルペスウイルス薬が中心となります。初感染時には症状の重さから入院が必要になることもまれにありますが、多くの場合は外来での治療が可能です。
治療は大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

初発症状に対する治療:症状を軽減し、治癒を早める目的で、通常5〜10日間の投与を行います。
再発症状に対する治療:再発初期(前兆を感じたとき)から薬を服用することで、症状の軽減や期間短縮が期待できます。

残念ながら、現在の医学では性器ヘルペスを完全に治癒させる方法はなく、ウイルスを体内から排除することはできません。そのため、治療の目的は症状の緩和と再発回数の減少、さらに他者への感染リスク低減にあります。また、痛みを和らげる鎮痛剤や、局所の不快感を軽減するための保湿剤なども補助的に用いられます。

性器ヘルペスの予防策

性器ヘルペスの予防としては、コンドームの正しい使用が最も効果的な方法です。ただし、コンドームで覆われない部位からも感染する可能性があるため、完全な予防にはなりません。信頼できるパートナーとの関係を築き、お互いの性感染症の状況について率直に話し合うことが重要です。

感染が疑われる相手との性的接触、特に症状が出ている時期の接触は避けるべきです。また、オーラルセックスによる感染も起こり得るため、口唇ヘルペスの症状がある場合も性行為を控えましょう。

日常生活では、感染者のタオルや下着などの共用を避け、性器周辺の清潔を保つことも大切です。また、免疫力を維持するために、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理なども間接的な予防につながります。

ご予約から診察までの流れ

当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。

※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。

ご予約

当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。

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TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)

予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。

来院・受付

ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。

検尿

検尿をご提出いただきます。
お悩みによっては検尿が不要な場合もございます。
基本的には検尿をお願いしておりますので、来院直前でのお手洗いはお控えください。

診察(問診・触診)

医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。

検査

追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。

治療

治療を開始します。
経過観察が必要な場合は、次回のご来院のご予約をお取りいただきます。

ソウクリニック四条烏丸の特長

1.プライバシーに配慮した医院設計

泌尿器科は、そのお悩みや病気の性質上、「かかるのが恥ずかしい」「相談しにくい」と思われる方が多いようです。当クリニックでは、安心してご相談いただけるよう話し声が漏れない構造など、プライバシーに細部まで配慮したつくりになっております。女性の方も、女性医師が担当しますので、話しづらいと思われることでも、心置きなくご相談いただけます。

 

2.分かりやすく丁寧な説明

当たり前かもしれませんが、当クリニックでは患者様に分かりやすい丁寧な説明を心がけております。
「医師の言っていることが分かりにくかった」「納得できないまま治療が始まってしまった」ということがないよう、患者さまお一人ひとりに対して説明する時間を十分にとり、分かりやすい言葉でお話しております。ご不明時は遠慮なくいつでも仰ってください。

3.総合的な健康へのアプローチ

当クリニックは泌尿器科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。例えば、男性であればメンズヘルス外来、女性であれば婦人科、乳腺外科などです。患者さまの症状や検査結果に応じては、泌尿器科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。

よくある質問(FAQ)

Q: 性器ヘルペスは完治しますか?

A: 現在の医学では、性器ヘルペスを完全に治癒させる方法はありません。ウイルスは神経節に潜伏し続けます。しかし、抗ウイルス薬による治療で症状を緩和したり、再発の頻度を減らしたりすることは可能です。適切な管理により、多くの人が通常の生活を送ることができます。

Q: 症状がない時期でも他の人に感染させることはありますか?

A: はい、これを「無症候性ウイルス排出」と呼びます。症状がなくてもウイルスが皮膚表面に排出され、他者に感染させる可能性があります。これが性器ヘルペスの感染拡大の主な理由の一つです。コンドームの使用や抑制療法がリスク低減に役立ちます。

Q:パートナーに性器ヘルペスの感染を告げるべきですか?

A: はい、誠実なコミュニケーションが重要です。パートナーに感染状況を伝え、共に予防策を考えることが責任ある行動です。告知は難しいかもしれませんが、信頼関係の構築には不可欠です。医療機関でカウンセリングを受けることも検討してみてください。

Q:性器ヘルペスと妊娠・出産への影響はありますか?

A: 妊娠中の女性が性器ヘルペスを持っている場合、特に出産時に活動性の病変があると、新生児へのヘルペス感染リスクがあります。しかし、医師との適切な管理により、多くの場合安全に出産できます。出産予定日が近づくと、予防的に抗ウイルス薬を処方されることもあります。妊娠中に初感染した場合は特に注意が必要なので、早めに医師に相談しましょう。

Q:性器ヘルペスの再発を減らす方法はありますか?

A:再発頻度を減らすには以下の方法が有効です。

・医師の処方による抑制療法(毎日の抗ウイルス薬服用)
・ストレスの管理(再発の主な引き金の一つ)
・十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事
・過度の疲労や日焼けの回避
・免疫力を低下させる要因の軽減

再発パターンは個人差が大きく、時間とともに自然に頻度が減ることも多いです。定期的な医師の診察を受けながら、自分に合った管理方法を見つけることが大切です。

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私たちのクリニックは、患者さまのお悩みや不安に寄り添うことを第一にしております。話しづらいこと、気になっていることなど、我慢せず何でもお話ください。

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