メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは、内臓のまわりに脂肪が溜まる「内臓肥満」に加えて、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上が重なった状態を指します。単にお腹が出ているだけでなく、これらの症状が組み合わさることで、心臓病や脳卒中などの重篤な病気を引き起こしやすくなる危険な状態です。
日本では、腹囲が男性85cm・女性90cm以上で、血圧・血糖・脂質の基準値から外れた項目が2つ以上ある場合に診断されます。生活習慣の改善により予防・改善が可能な病態として、40歳以上を対象とした特定健康診査でも重点的にチェックされています。
メタボリックシンドロームの診断基準
メタボリックシンドロームの診断は、明確な基準に基づいて行われます。日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。
必須項目(内臓肥満)
- 腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
選択項目(以下のうち2つ以上該当)
- 血圧:収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上
- 血糖:空腹時血糖110mg/dl以上
- 脂質:中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満
腹囲の基準を満たし、選択項目1つに該当する場合は「予備群」とされ、将来的なリスクが高い状態として注意が必要です。これらの基準により、生活習慣病の発症リスクを早期に発見し、適切な対策を講じることが可能になります。
近年の傾向と内臓肥満の危険性
現代社会において、メタボリックシンドローム該当者は深刻な増加傾向にあります。令和4年の厚生労働省データによると、特定健診受診者の約16.6%がメタボに該当し、予備群を含めると約28.9%にも上ります。
特に注目すべきは内臓肥満の危険性です。内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、糖尿病や高血圧を引き起こす悪玉物質を多量に分泌します。車社会やデスクワーク中心の生活、過栄養な食生活により、たとえBMIが正常でも内臓脂肪が蓄積する人が増えており、これが糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階として深刻な健康リスクとなっています。
メタボリックシンドロームの症状と日常生活の傾向
メタボリックシンドロームは「サイレントキラー」と呼ばれるように、初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、以下のような体の変化や生活習慣が見られることが多いです。
からだの変化・症状
- お腹周りの脂肪が増えて、ベルトがきつくなった
- 健康診断で血圧・血糖値・コレステロール値の異常を指摘された
- 疲れやすくなり、階段を上ると息切れする
- 体重が徐々に増加し、以前の服が入らなくなった
日常生活の傾向
- デスクワークが中心で、1日の歩数が少ない
- 外食やコンビニ弁当に頼ることが多い
- 間食や夜食の習慣がある
- お酒を飲む機会が多く、適量を超えることがある
- ストレスが溜まりやすく、食べることで発散している
これらの症状や生活習慣に心当たりがある方は、早めの対策が重要です。メタボリックシンドロームは放置すると糖尿病や心疾患などの深刻な病気につながる可能性がありますので、予備群と診断された方、ご自身の健康にご不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
メタボリックシンドロームを放置すると危険な理由・合併症について
メタボリックシンドロームを放置することは、命に関わる重大な病気への道筋となります。最も恐ろしいのは、複数の症状が重なることで動脈硬化が急速に進行することです。
命にかかわる合併症
- 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、突然死の危険性がある
- 脳梗塞・脳卒中:脳の血管が詰まり、半身麻痺や言語障害の後遺症が残る可能性
- 狭心症:胸の痛みや圧迫感が起こり、心筋梗塞の前兆となることも
その他の深刻な合併症
- 糖尿病の悪化による腎不全、失明、足の壊疽
- 高尿酸血症、腎臓病、認知症、がんなどの発症リスク増加
メタボの要因が1つ増えるごとに心血管疾患のリスクは段階的に高まり、生活の質の著しい低下や介護が必要な状態に陥る可能性があります。しかし、早期の生活習慣改善により、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
メタボリックシンドロームの原因
メタボリックシンドロームの根本的な原因は、体質(遺伝的要因)と生活習慣(環境要因)の両方が関わって起こる内臓脂肪の蓄積です。現代社会では特に生活習慣の影響が大きく、以下のような要因が重なることで発症リスクが高まります。
食生活の問題
- 食べ過ぎによるカロリー過多が最大の要因
- 外食やコンビニ食品の頻繁な利用で、高カロリー・高脂質な食事が増加
- 間食や夜食の習慣により、1日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回る
- 野菜不足で食物繊維が少なく、糖質や脂質の吸収が早まる
運動不足
- デスクワーク中心の生活で身体活動量が著しく低下します
- 車での移動が多く、歩く機会が減少
- 余暇時間もテレビやスマートフォンの時間が長く、運動習慣がない
その他の要因
- ストレスによる過食や不規則な食生活
- 過度の飲酒習慣
- 喫煙により血管機能が低下
- 加齢による基礎代謝の低下
- 睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
これらの要因により、摂取カロリーが消費カロリーを上回る状態が続くと、余分なエネルギーが内臓脂肪として蓄積され、メタボリックシンドロームを引き起こします。
メタボリックシンドロームの予防・改善のポイント
メタボリックシンドロームの予防・改善の基本戦略は、内臓脂肪の蓄積を解消することです。特別な治療法はなく、生活習慣の改善が最も重要で効果的な対策となります。食事療法と運動療法を組み合わせることで、確実な改善効果が期待できます。
食事療法のポイント
- 適正なエネルギー摂取量を守り、摂取カロリーを消費カロリー以下に抑える
- 1日3食を規則正しく摂り、腹八分目を心がける
- 野菜を多く摂取し、食物繊維で血糖値の急上昇を防ぐ
- 揚げ物や脂っこい食事を控え、蒸す・茹でる・焼くなどの調理法を選ぶ
- 塩分を1日8g未満に制限し、高血圧を予防する
- アルコールは適量(日本酒1合、ビール中瓶1本程度)に留める
運動療法のポイント
- 週3回以上、1回30分程度の有酸素運動を継続する
- ウォーキング、水泳、サイクリングなど、無理なく続けられる運動を選ぶ
- 日常生活でも階段を使う、一駅分歩くなど、身体活動量を増やす
- 筋力トレーニングを組み合わせて基礎代謝を向上させる
生活習慣の改善
禁煙により血管機能を改善し、動脈硬化を予防する
質の良い睡眠を7-8時間確保し、ホルモンバランスを整える
ストレス管理を行い、過食を防ぐ
定期的な健康診断で数値の変化をチェックし、モチベーションを維持する
これらの取り組みにより、内臓脂肪が減少すると、血圧・血糖・脂質の数値も自然に改善していきます。継続が重要ですが、無理をせず段階的に生活習慣を変えていくことが成功の秘訣です。
ご予約から診察までの流れ
当クリニックでは、最新の医療機器と経験豊富な専門医により検査・治療を行っております。
ご不明な点がある場合は、お気兼ねなくご相談ください。
※以下は一例です。症状により検査および治療内容は異なりますのでご了承ください。
ご予約
当クリニックでは、お電話とWEBよりご予約・お問い合わせを受け付けております。
※WEBでは受付時間以外でも24時間365日ご予約いただけます。
TEL:050-1720-1847 (9:00-13:00/13:00-17:00 日祝休診 ※毎週木曜は19:00まで診療)
予約制のため待ち時間も少なくスムーズに受診することができます。
来院・受付
ご予約いただいたお時間にご来院ください。
事前問診が未回答の方は問診表にご記入いただきます。
紹介状や健康診断の検査結果をお持ちになってご相談されたい方は、受付時にお渡しください。
診察(問診・触診)
医師による診察を行います。
症状やお悩みについておうかがいします。
診断内容に基づき、治療方針をご説明いたします。
検査
追加で検査が必要な場合は検査を行います。
検査によっては、結果が出るまで数日かかる場合がございます。
検査結果および治療方法については医師が丁寧にご説明し、患者さまの不安解消に努めています。
お悩みや不安があれば、何でもご相談ください。
治療
治療を開始します。
生活習慣病の治療に関しては、ほとんどの場合で経過観察が必要となります。次回のご来院のご予約をお取りいただくことをおすすめします。
ソウクリニック四条烏丸が選ばれる理由
1.四条烏丸の利便性を活かした継続的な治療
当院は四条烏丸という京都の中心部に位置する当院は、お仕事帰りや買い物のついでに通院しやすい立地にあります。治療において最も重要な「継続性」を、アクセスの良さでサポートいたします。
2.お一人おひとりに合わせた治療
当院では、患者様の生活背景、職業、家族構成などを詳しくお聞きし、実現可能な治療プランをご提案いたします。その上で、無理のない範囲で続けられる改善方法を考えていきます。ひとりでは難しい生活習慣の改善も、しっかり伴走しますので一緒に頑張っていきましょう。
3.総合的な健康へのアプローチ
当クリニックは内科だけでなく、複数の診療科目を設置しております。患者さまの症状や検査結果に応じては、内科に限定することなく、他の診療科目と連携しながら治療計画を立てることができるため、総合的な健康へのアプローチができるという点からも高い信頼感・安心感をいただいております。
糖尿病に関するよくある質問(FAQ)
Q: メタボリックシンドロームは何歳から気をつけるべきですか?
A: 40歳以上が対象となる特定健診で重点的にチェックされますが、20代・30代でも生活習慣が乱れている場合は注意が必要です。早めの対策が重要です。
Q: 腹囲が基準値以下でも血圧や血糖値が高い場合はメタボですか?
A: 日本の診断基準では、腹囲が基準値以上であることが必須条件のため、腹囲が基準値以下の場合はメタボリックシンドロームには該当しません。
Q:メタボの改善にはどのくらいの期間がかかりますか?
A: 個人差がありますが、食事と運動を継続すれば3ヶ月程度で腹囲や血圧・血糖値などの数値に改善が見られることが多いです。
Q:お酒を飲む人はメタボになりやすいのですか?
A: アルコールは高カロリーで内臓脂肪がつきやすく、適量を超えると中性脂肪や血圧の上昇につながるため、メタボのリスクが高まります。
Q:メタボ予備群と診断されました。放置しても大丈夫ですか?
A: 予備群でも将来的に心臓病や脳卒中のリスクが高い状態です。今のうちに生活習慣を見直すことで、メタボへの進行を防げます。どのような生活習慣の見直しから開始するとよいか、ぜひ一度医療機関にご相談ください。
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