マンモグラフィ検査とは?
マンモグラフィ検査は、乳がんの早期発見に極めて効果的な乳房専用のX線撮影法です。乳房を圧迫板で挟み、薄く伸ばした状態で撮影することで、触診では分からないような小さなしこりや微細な石灰化を発見することができます。
マンモグラフィ検査の特徴
- 触診では発見困難な初期の乳がんを見つけることが可能
- 乳がん検診方法として唯一、死亡率低下が科学的に証明されている
- 乳房全体の状態を詳細に観察でき、左右の比較も容易
- 微細な石灰化の検出に優れており、非浸潤性乳管がんの発見に有用
マンモグラフィ検査をおすすめしないケース
- 妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、胎児への影響を考慮し受診できません
- 若年層や高濃度乳房の方では、画像が白く写りやすく、診断が難しい場合があります
患者様の症状やご希望にあわせて検査方法を決めます。ご不安のある方は、受付にてお申し出ください。
検査の流れ
1.受付後、上半身の衣服を脱ぎ、検査着に着替えます
2.マンモグラフィ装置の前に立ち、乳房を検査台に乗せます
3.乳房を圧迫板で挟み、数秒間X線撮影を行います
4.左右の乳房それぞれを2方向(上下方向と内外斜位方向)から撮影します
5.3Dマンモグラフィの場合、各方向でX線管が弧を描くように動きながら連続撮影します
所要時間:約15分
マンモグラフィ検査の痛みについて(よくある質問)
マンモグラフィ検査では、乳房を圧迫する際に痛みや不快感を感じる方もいます。しかし、この圧迫は鮮明な画像を得るために必要不可欠な過程です。当クリニックでは、患者さまの負担を軽減するため、以下のような対策を講じています。
- 最新の柔らかい圧迫板を使用し、痛みの軽減を図っています
- 経験豊富な技師が丁寧に対応し、リラックスして検査を受けていただけるよう心がけています
- 痛みの少ない時期(生理後1週間程度)での検査を推奨しています
痛みを軽減するためのアドバイス
- 生理前は避け、生理後1週間程度経ってから受診しましょう
- 検査中はリラックスし、肩の力を抜くよう心がけてください
- 痛みが強い場合は我慢せず、遠慮なく技師にお伝えください
マンモグラフィ検査とエコー(超音波検査)の違い
マンモグラフィ検査
メリット
・早期サインである微細な石灰化の発見に有効
・撮影方法が一定のため、過去の画像と比較しやすい
デメリット
・被ばくがある
・妊娠中・妊娠の可能性がある方は検査を受けられない
エコー(超音波検査)
メリット
・被ばくがない
・小さなしこりを発見しやすい
デメリット
・石灰化の発見・確認には向いていない
・技師の知識・技術、機器の性能によって検査の質が左右されやすい
マンモグラフィ検査もエコー(超音波検査)も、どちらか一方のみですべてが分かることはありません。当クリニックでは、より正確な診断のためマンモグラフィ検査とエコー(超音波検査)の併用をお勧めしています。
当クリニックの検査の特長
最新機器である3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)導入
・従来の2D画像より詳細な断層画像が得られます
・乳腺の重なりを軽減し、より高精度な診断が可能です
・偽陽性率の低下と、より小さながんの発見率向上が期待できます
女性専門医による丁寧な説明と診断
・検査結果を女性の目線で分かりやすく説明いたします
・不安や疑問にきめ細かく対応し、必要に応じて追加検査のアドバイスを行います
京都府・京都市の乳がん検診指定医療機関
・自治体の乳がん検診も受け付けています
・通知が届き検診をご希望の方はご予約時にお申し出ください
総合的な乳腺ケア
・マンモグラフィだけでなく、エコー検査、細胞診、針生検なども実施可能
・乳がん以外の良性疾患の診断・治療も行っています
価格
・マンモグラフィー+エコー(超音波検査)
・検査費用:3,000円程度(3割負担の場合)
※35歳以上の方には両方の検査をお勧めしています
※料金は診療内容により変動する場合があります。詳しくは受付にお問い合わせください
よくある質問(FAQ)
Q: 痛みを軽減するコツはありますか?
A: 生理前を避け、リラックスした状態で受診することをおすすめします。検査前にカフェインの摂取を控えめにすると、乳房の張りが軽減される場合があります。痛みが強い場合は遠慮なく技師にお伝えください。
Q: 妊娠中でも受けられますか?
A: 胎児への影響を考慮し、妊娠中または妊娠の可能性がある方は受診をお控えください。妊娠中の方は、エコー(超音波検査)をお勧めしています。
Q:エコー(超音波検査)とどちらを受けるべきですか?
A: 年齢や乳房の状態によって最適な検査が異なります。当クリニックでは、初診時に患者様の症状やご希望をおうかがいし、その後の適切な検査方法をご提案しています。
Q:検査の頻度はどのくらいがいいですか?
A: 厚生労働省では、40歳以上の女性には2年に一度のマンモグラフィ受診を推奨していますが、乳がんの家族歴がある方や、高リスクと判断された方は、より頻繁な検査が必要な場合があります。具体的な検査間隔は、個々の状況に応じて専門医がアドバイスいたします。
Q:豊胸手術を受けていますが、検査は可能ですか?
A: 豊胸手術を受けた方でも、マンモグラフィ検査は可能です。ただし、インプラントの種類や位置によっては、特殊な撮影方法が必要になる場合があります。事前に手術の情報をお知らせください。
予約・お問い合わせ
私たちのクリニックは、女性の院長が在籍しており、女性ならではのお悩みやご不安なことも患者さんに寄り添ってカウンセリングをいたします。
Webからご予約いただけます。まずは気軽にご相談ください。